「緑の道」(詩)
緑の道を登る
息吹の色も染めて
頬を髪のあいだを
さすってゆく
上へ
上への
短い登り
急な登り
その先のおだやかな景色を観に
誰かも歩いたのだろう
うつくしい緑の中
この影を出ることがさみしいと
思う私に風は吹く
同じ色にそっと寄った
淡い風が
汗をぬぐう
緑の道を登る
息吹の色も染めて
頬を髪のあいだを
さすってゆく
上へ
上への
短い登り
急な登り
その先のおだやかな景色を観に
誰かも歩いたのだろう
うつくしい緑の中
この影を出ることがさみしいと
思う私に風は吹く
同じ色にそっと寄った
淡い風が
汗をぬぐう