にっこりしてほしい
今日の午前中は、
眠たい、寝たい、と言って、
横になったら目が冴えるから、
結局ダレン・シャンを読みました。
昼前に読み終えたのですが、
次が6巻で、折り返しの一冊になります。
正直、年齢が一番ネック、
次に主人公はじめ男性キャラが多く、
(なんとなく作者も男性なのかな、と思っています)
感情移入しにくいのが二番目のネックとなって、
ハリーポッターの方がどうしても面白かったな、、、と思ってしまいます。
読了した5巻では、
バンパイア・マウンテンで主人公が『力量の試練』というものを受けなくてはならなくなり、
何人かのバンパイアに協力されながらなんとか試練を突破していくのですが、、、というお話だったのですが、
試練のきつさは伝わるのですが、
緊迫感が私には感じられず、
とにかく痛そうではあるんですが、
なんだか手に汗を握れないまま読み終えました。
バンパイアという存在に、
疑問をもってしまっている部分もあって、
まだ先は長いので、
その中で気持ちよく解決してくれたらいいなと思いながら読んでいます。
それとは別に、読みながらひとつ理解したことが。
私、こういう海外の児童文学というのか、
ファンタジーというのか、
そう言う物語の中の、大人で、
いつもは厳しい顔をする人物の、
唐突な『にっこり』
という描写がとても好きなのだと。
ハリーだったらマクゴナガル先生や、シリウス。
指輪物語だったら、アラゴルンのホビッツたちへの『にっこり』に何度ぐっときたか。
そして今読んでいるダレン・シャンだと、
ダレンを半バンパイアにした張本人のクレプスリー。
いつもはしかめ面で、
小難しい話方をして、
「吾輩」とか言っちゃうかなりの大物のバンパイアが、
時折、ダレンに向かってする『にっこり』がすごくいい。
なんというのか、
日本の児童文学だと先生と生徒、とか、
親と子とか、
好きな相手と自分とか、
親友同士とか、
そういうしっかりと名前のついた関係性で、
きちんとした距離を守ってお話が進んで行く印象です。
海外の物語は、
もうあらゆる関係をまるっとまとめて『愛』になっているような気がするのです。
体と体の間に、見えないけれど少しだけ弾力のある空気が注がれていて、
それごと互いを包み込んでいる、みたいな。
たいせつで、
守りたいし、それだけではなくその子の強さを信じているうえで、
自分の精いっぱいを差し出して守ろうとしてくれるひとの、
対象者を見る『にっこり』がとても好きなんだと思います。
6巻でも、
素敵な『にっこり』に出会いますように。