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「流れ星と振り子」(詩)

夢で視た あの流れ星を
つかまえたいだなんて
私はちっとも思わなかった

やさしい尾を引く ほの青い星
尾の先へいくほど白が光って 線をのこす
あたりに 方々へ 小さなもの 中くらいのもの
いくつかの 十にとどくくらいの星たちが
涼やかな音を降らせて流れていった

それはあまりにうつくしく
それはもうすでに願いの形と成っていたから

夢と思わず 帰った私は
ふと思い返して気付いたくらい
ああ あの流れ星の夜は 夢のほとりで見上げたものかと

肌に冷たくなった夜の空気
星の明るさに 笑いだす空
瞬いて 踊るように 流れた星たち
あの輝きが 瞼に残って
朝を超えても眩しさを失わない

流れ星を見送った
この手は夜と空を振り子して
もっと遠くへ揺れたいと言った

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