Photo by shiekasai 「底を浸す」(詩) 9 とし総子 2023年12月9日 17:26 私の底を舐めたことがある光は遠慮気味に落ちてきてそれを辿って悲しみは広がるこの底はたぶん愛で出来ていてどれだけの広さを悲しみが浸しても私の舌に委ねる何度 掬い何度 飲み下しても永遠はやさしく膝をつく時々 私は 鳥になったように光にむかって口を開く喉が欲しているのは それでも光ではないのに私は底を舐めたことがある来る日も 来る日も明日も 今日も 同じ日を溜めていくような日々それはあまりに閉じた行為だったそしてそれなのにたしかにそれはある種の愛の正体だった ダウンロード copy いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する この記事が参加している募集 #スキしてみて 585,227件 #スキしてみて #詩 #創作 #底 #浸す 9