![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/171188239/rectangle_large_type_2_df5716e4b654ffb99f1cefc739f1609f.png?width=1200)
Photo by
ima_doco
「新しい星」(詩)
明るい朝の眩しさは新しいって言う
黒闇は宇宙のずっと外に埋まっていると言う
垂らした髪に僅かに白いものが混じり
全て嘘かもしれないと考えて
それも全て嘘かもしれないとひっくり返して
遊び続けるわたしは笑う
わたしと私の違いだなんて
夕暮と夕焼けの溜まりほどに
深くもない使い分けなのです
だけどいったい何文字の失踪で成り立つ詩は在るわけで
あなたとわたしの違いほどに
遠くあるものを並べなくては詩を書くこともできない
月に穴が空くほど
地球がまわりまわるほどに
太陽は小鳥の群れでできている
ねぇ指先で
飛び立たせてみてやりたい
星が埃で満たされて息ができない
明るい瞳であなたを覗くわ
新しい明日には期待は淡くていい
たった今のこぼれ落ちる黄金の小鳥
去ったあとの黒闇は
私の手の平に線を描くの