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「はみだす」(詩)

君をはみだしていった君
青のスカートをもはみ出していった
喉の輪もすり抜けていった

君を探すことはしない
君を待つことさえしない
耳に飾る貝殻がその声を時に真似るけれど
包まれるものは私自身の真珠でしかない

はみだすことは君には簡単だったのだろう
徒労にはならず 不審は抱かず
気持ちの離れるのに従って動く
ただそれだけが はみだすということだった

私は私を全うする
それは私もまたはみだしていくことだ
私と君は
どこかでであう

はみだすところは遠くない
広いはずだが限りはある
丸くも四角いでもない果てのような静かでまとまらないところ
わずかこの魂の端を重ねるところ

染めあって はためいて
さよならも知らないうちに
また離れていく
はみだしていくってそういうこと

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