「ぼんぼり」(詩)
月を
呑んだか
飲んだくれ
恋に
恋して
愛を目隠し
月光
研いだよ
お父上さん
貫く胸をかしておくれ
穴から噴くのは哀れみばかり
大切な色を借りてきて
紅を光らせ 涙売り
固い爪が好きだった
友が孕んだ情だけ残る
私が
鍛冶屋で
あったなら
あの月をもう一度
うつくしい角度に
打ち叩くのだろう
月を
呑んだか
飲んだくれ
恋に
恋して
愛を目隠し
月光
研いだよ
お父上さん
貫く胸をかしておくれ
穴から噴くのは哀れみばかり
大切な色を借りてきて
紅を光らせ 涙売り
固い爪が好きだった
友が孕んだ情だけ残る
私が
鍛冶屋で
あったなら
あの月をもう一度
うつくしい角度に
打ち叩くのだろう