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「やさしいかお」(詩)

死ぬときはやさしい顔がいい
見た人が笑うくらい面白いものでもいい

私の心は孤独で満たされていて
小さな穴や塞いでは破れた大きな穴が
たくさん空いていて
空っぽが染みわたり
少し冷たく
手を叩いたあとのようにじんわりと温い

そんな体を横たえて
空を向いた私の心持ちは
置き去りにされ
変質する
それは
もうけして変化しないものを連れ去られること

世界に手向けられる
やさしい顔で死んでほしい

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