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「不実は残る」(詩)


私の上下すら果たさない
揺れはあまりに細やかで
全ては散らばっている

あまりにあっさりと
幸福はひっくり返る

同じでいられない
一秒の何万分の一の時間さえ

知覚できる限界まで 説き伏せよう
あまりに一生は無垢だ

厚底の世界の透明に溶けた
愛だけが
当たり前に不実で
この胸に残る

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