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「泣きじゃくる」(詩)


死にたくなったら
誰を呼ぶ

こども

母親?

不在のあなたを
呼ぶかしら
当然のように泣きじゃくりながら

駄々と分かってこねる大人のだらしなさ
憐れで寒々しい

死にたくなったら
誰をみる

猫の眼

ビー玉

星空に梯子をかける あてもないのに

もうどこにもない光があたたかい
その名を砕き撒き散らしながら進む

駄々を知らない子供だった
ありもしない空想だった
ただいま 現の明かりの下泣きじゃくっている


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