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「あの夜の夢には」(詩)

ねえ 君
泪が枯れた その目には
あの日の月を飲み込んで

あれほど見事な月ならば
こらえることもできないだろう
大雨の一瞬をくれるだろう

呼び水は撒かれ
水に生命は吸い寄せられるから
君の心音にあわせて
揺れて
揺れて
あたらしい顔の小さな生物が
こぼれ落ちていく
あたたかな頬に


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