「洋々」(詩)
わたしというやつはとんちきで
まんまの天邪鬼
勤勉な人間ではないから
はじめたことはおわりまで
きちんとやることを決めて
終わらせるまで順々に進む
きっと一度でも手をとめたら
ああ 一度でも息をついたら
拝めるものも拝まずに転がってたくさんの日に焼かれただろう
続けたことは続けたかったことだった
どれかひとつに成り得ない
どれにもにこの全てを傾けてきた
どのひとつも甘くはないから
私はまた進む
ひとつ越えては
明日の着地点をおぼろに描く
私か私か私を長く愛してあげられるように
ようようと腕をひらく
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?