「透明の糸」(詩)
物語りを編む指は
透明の糸に守られている
そっと触れて
この世にこぼれる音ひとつ
耳はひろって 糸にする
誰の目にも まだ うつらない
けれど たしかに 生まれた存在を
ひとつの目の中に
この 髪の毛の落ちていく世界も
同じ ひとつの目の中に
うつしこんで動き出す
物語りを積み上げ 築く
透明の糸を 爪弾く指は
ふたつの世界を縫い合わす
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物語りを編む指は
透明の糸に守られている
そっと触れて
この世にこぼれる音ひとつ
耳はひろって 糸にする
誰の目にも まだ うつらない
けれど たしかに 生まれた存在を
ひとつの目の中に
この 髪の毛の落ちていく世界も
同じ ひとつの目の中に
うつしこんで動き出す
物語りを積み上げ 築く
透明の糸を 爪弾く指は
ふたつの世界を縫い合わす
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