「白い鳥」(詩)
あなたが青いと言った鳥を
私は射てあげてもよかった
あなたが
黒
と呼んだシロネコも
私が鈴を引き千切ってやったらよかった
あなたが捨てた首飾り
拾っていった手を首切り離してしまいそうだった
あなたは立派なひと
あなたはとても 死骸にだってやさしかった
私の両目を奪っていった
私の両手を取っていった
あなた
探すくらいなら最初から消しておいてくれたなら
私の身体の荒野を行く
その背が蜃気楼だって知ってたわ
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?