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記事に書けなかった本のこと
好きな本があれば、
合わない本もある。
今日は、これまで記事にすることが出来なかった本について書いてみたい。
(過去の読書記録はこちら)
候補を何冊かリストアップしてみると、読了後に「記事に出来ないな」と思ったものも、そもそも読み切ることが出来なかったものもあった。
名作!と聞いて、期待していた本で挫折した時は落ち込む。けれど、いつか再挑戦できるかもしれないし「その本を楽しめるときに読むのが一番いい」と思って、どんどん次へ行くことにしている。
その結果、挫折本も多くなる。
そんな本たちも、記事に書けば、誰かの好みに合うかもしれない。
もしかしたら、数カ月後の私が「これ、今読みたい」と思うかもしれない。
なんて想像しながら書いていこうと思う。
それでは。以下はあくまで個人の感想です。
よかったらお付き合いください。
* * *
「汚れた手をそこで拭かない」芹沢央
イヤミスが苦手、と感じるなら手を出してはいけない作家さんだったかもしれない。小さな事から、ズルズルと闇に引きずり込まれるように転落する様を見せられる短編集。リアリティのある日常で、ただ人が怖くなる。
* * *
「女王は帰らない」降田天
2015年第13回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作
小学生同士のマウンティングやイジメが日常として描かれるのがしんどくて、長く長く感じて、「この部分はミスリードで、本当は…」と気づいたところでリタイア。いつか結末を読みたい!
* * *
「五色の殺人者」千田理緒
第30回鮎川哲也賞受賞作
なぜ目撃者の証言で服の色がバラバラになってしまったか?がメインの謎。最後に明かされるミスリードと共に、概ね序盤に予想できた。鮎川賞!と気負わずに読める。人物は活き活きしてるけれど、ある男性にフラフラ惹かれていく主人公に好感が持てず、読後もそこが引っかかってしまった。
* * *
「葉桜の季節に君を想うということ」歌野晶午
最後に驚きの結末、と知っていても読み切ることが出来なかった。悪質な霊感商法の調査依頼を受ける素人探偵と、絡んでくる恋愛要素。なんだかストーリーに入り込めず、登場人物の言動も好きではなく、全体的に爽快感より重さがある作品。キーになりそうな要素に気がついているので、いつか答え合わせで一気読みしたい。
* * *
「ついでにジェントルメン」柚木麻子
何かが上手く行かない人たちの短編集。軽い感じで読みやすいれど、何人か「いや、これは本当にキツイ」と感じる人物がいて、記事には書けず。いつか、そこもまとめて昇華できるだろうか。新人作家に執拗に語りかけてくる菊池寛は面白かった。
* * *
以上。
はじめての試みだったけれど、こういう要素が苦手だな、というところが浮き彫りになり、新たな発見があった。
時々こうして自分の挫折と向き合うのも良いかもしれない。
お付き合いいただき、
ありがとうございました。
それでは、また。
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