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私 感|「VIVANT」

TV業界に波紋を残した、日曜劇場「VIVANT」

そのノベライズを読んだ感想と、作品の謎めいた部分も紹介したい。



日曜劇場「VIVANT」

視聴者を興奮の渦に巻き込んだ、TBSの話題の日曜劇場「VIVANT」

私も手に汗にぎる展開に目が離せず、毎週楽しみにして観たもんだ。

ドラマはすでに最終回を迎えて終了したが、多少不可解な疑問点も残った。

今回は作品をより理解するために、ノベライズを読んだ。

その感想を交え、そんな視聴者の疑問点を、少しだけ紹介したい。



VIVANT(上)


〈読書後の感想〉

話題のドラマのノベライズ版。

ドラマを最終回まで観終わったが、より深く知りたいと、手を伸ばした。

その内容は!?

あらすじ

 丸菱商事に勤めるサラリーマン、乃木憂介はバルカ共和国の砂漠の中に取り残されていた。

社内で起こった1億ドルの誤入金の汚名を着せられ、余分に入金された9千万ドルを取り戻すため、はるか日本からやってきたのだ。

その金の行方を追ってタクシーに乗った際、だまされて砂漠に取り残されてしまった。

砂漠で意識を失い、命の危険にさらされた乃木だったが、ジャミーンという現地の少女に発見され、一命をとりとめるのだった。


やがて金のありかを突き止めた乃木は、その持ち主と対峙する。

しかし持ち主は、乃木を見て、「VIVANT」という謎の言葉を残し、周囲を巻き込んで自爆してしまう。

かろうじて日本の公安の野崎守に助けられた。

しかし、それが原因でバルカの警察から指名手配されることになった乃木は、野崎と共同戦線を交わし日本への脱出を試みる。

その先に待つ、謎のテロ組織とは。

「VIVANT」という言葉は何を意味するのか。

日本のTV業界の枠を超えた、大迫力の冒険ドラマが今幕を開ける――――!!

VIVANT(上)


言わずと知れた、日曜劇場「VIVANT」の小説版

上巻は乃木が、アリを脅迫し「ノゴーン・ベキ」という名前を知るまで。

読む前に記載されているが、ほんの少しだがTVドラマと食い違う点もなきにしもあらず。

といっても、かえってTVでは表現しきれなかった細かいところがわかって良かった。

しかし、逆にTVドラマの迫力や、俳優たちの魅力的な演技が文章として表現しきれなかった点もあった。

特に、ノベライズでは会話がすべて「日本語」で書かれているので、TVでチンギスがモンゴル語で威嚇して来る場面などが表現しきれず、すこし残念だった。

とはいっても、原作がよいので、ついハマってしまい、どんどん読み進めてしまった。

読みやすくて、たいへん面白い。

減点要素はあるものの、よく書かれているのでとても満足している。

これも、ドラマを先に観ていたからだろう。

なんにしても早く、下巻が読みたい!




VIVANT (下)


〈読書後の感想〉

話題のドラマのノベライズ、下巻。

上巻を滑るように読んでこの下巻へ。

その感想は。

あらすじ

上巻で登場した謎の言葉「VIVANT」とは、日本の自衛隊の特殊部隊「別班」を意味する言葉だった。

一見ひ弱なサラリーマンの乃木憂介こそ、その「別班」の一員で、謎のテロ組織、「テント」を追ってバルカ共和国にやってきたのだ。

また、上巻で判明した「テント」の最高幹部「ノゴーン・ベキ」こそ、幼いころに生き別れた乃木の実の父親だった。

天才ハッカー「ブルーウォーカー」の力を借り、「テント」とのコンタクト手段をつかんだ「別班」は乃木をリーダーとするチームで、再びバルカ共和国に潜入する。

そこで「テント」との接触に成功した「別班」だったが、思いもよらない事態が!?

乃木の真の目的は。

「テント」とはどんな組織なのか。

TVドラマでわかりづらかった疑問点が、今ここに判明する――――!!

VIVANT(下)


いや〜っ、面白かった。

最近読書がおろそかになっているなんて反省していたが、読む本が面白くなかったからだ。

すらすら読めてしまい、物語を堪能できた。

TVドラマで、セリフがよくわからず疑問に思っていたいくつかの点も、文章で読めたので「なるほど」と理解できた。

まさか「ことわざ」が隠されていたとは思いもよらなかった。

その結果として、野崎が乃木を助けることにつながるのだが、予想外に、この「ことわざ」が登場するのは一か所ではなかった。

これは、「ノゴーン・ベキ」の生死にかかわる「?」で、すでにTBSが続編について考えると発表しているが、次回作に役所広司出演の可能性を残す「?」だ。

まったく楽しみだが、どうなることやら。

なんにしても、やはりTVドラマを観ていたことで、イメージが膨らんだというか、情景が再現され、より引き込まれて読めた。

TVのすぐ後に読んで正解だった。

久々に、心躍る作品を読めて、なんか読書を楽しむ基本というか根幹を再確認した気がする。


次に選ぶ本も、こうありたい!




まとめ 続編への期待

駆け足で、なるべくネタバレを減らしたつもりで紹介したがいかがだったろうか。

ここまで読んで、もしドラマの方を観ていない方がいたら、ぜひ観ることをおすすめする。


「VIVANT(上)あらすじ」の映像


「VIVANT(下)あらすじ」の映像


ノベライズだけでも楽しめるが、読んでみて、やはりメインはドラマだと感じた。


海外の評価


さらに今作は、すでにTBSが2025年の7月あたりをめどに、続編のスケジュールを進めているとのこと。

「半沢直樹」のシリーズではないが、この「VIVANT」の続編も、今作を超えるスケールになるだろう。

ぜひ期待したい!!





今後も、「楽しみのきっかけ」となる投稿を目指します。

ぜひ次回もお読みください <(_ _)>


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