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konohanoko
口頭発表
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証明します。
機上の意志は、無覚悟の発端。弁別するにも骨が折れる。未知数を仮定するとして、その妙味は飛行機のエンジン音くらい気にならない。
歩行を阻害する信頼の嵐。
めくらめっぽう光を発して機内全域は肉弾を放棄。
ぱちぱちとひとが死ぬ、ひとが死ぬひとびとがひとつと化す多数と化す。そこで窓ガラスが割れたとてそれを不自然だと論難するおひとはおりますまい。上空一万フィートは雲を見下ろしオゾン層に見下ろされる。ふゅーふゅーと風が抜けるひとびとつぎつぎぞくぞくと空に殺到。身体たちは飛行機からみるみるうちに三々五々、もはや機長の目にそれらは見えない。
充満する、冷気と重力。
空はいみじくも凍結と落下を保証します。血も涙も即座に凍り付いてたちまちのうちにおちる、おちる、おちる、幾多もの遺体のなかで、海に沈まず、幸いにも陸地にべちょんと潰れたものが、身元不明の、遺体、一。