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雑感97:問いかけの作法 チームの魅力と才能を引き出す技術

仲間と力を合わせ、チームで成果を出すためには、周囲に投げかける「問いかけ」の質を変えることが重要です。
著者の長年の研究と実績をもとにノウハウ化された、チームの眠っているポテンシャルを最大限に発揮させるための「問いかけ」の実践的指南書!

amazonより

職場で進められた本。
読んでみると、目から鱗!!という程でもないのですが、十数年の社会人経験の中で何となく体得してきたスキルがうまく体系的に言語化されて整理されているというか、そんな本でした。

なので、手元に置いておいて、ちょっと会議やワークショップの進め方を整理したい時に見直せると良いのかな、と。職場に置いておこうと思います。

で、具体的にどんなことが書いてあったかというと、、、

問いかけの4つの基本定石

  • 相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する

  • 適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る

  • 遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す

  • 凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す

「適度な制約」は実践しやすいですね。何年以内に実現したいか?とか、一つ選ぶとしたら何か?とか・・・。
逆に「遊び心をくすぐる」は制約からの解放かもしれません。「もし大企業のように動きが重くなく、スタートアップだったら・・・」とかでしょうか。

質問の方向性のマトリクス

縦軸を「組織・社会」⇔「個人」、横軸を「過去」⇔「未来」で取った4象限の話。

  • 組織・社会×未来:ビジョン

  • 組織・社会×過去:歴史

  • 個人×未来:願望

  • 個人×経験:経験

この象限の取り方はいいですね・・・。過去に参加したワークショップもこの4象限の何れかにフォーカスして議論したり意見交換していたかと振り返ります。導入で過去を振り返って、未来のアクションに繋げていくとか。

個人的には、問いかけの「主語」を変えるきっかけにもなるので、頭にこの象限を保存しておきたい。

「会社に変えてほしいことは何ですか?」だと言いっ放しになるので「あなたが変えたいことは何ですか?」と自分事化を促すような形に。
本書の後ろの方にも書いていましたが、ワークショップの設計にも活かせますね。会社の「ビジョン」を設定だけでなく、「ビジョン」を実現するための「個人の願望(アクション)」を設定するなど。

そんなこんなでサクッと読めますのでオススメです。

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