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2025#007【読書】スティーブン・キング/死者は嘘をつかない

年初の怒涛の投稿、アウトプットからしばらくはまたインプットに励んでおりました。と言うことで2025年の最初の読書報告はスティーブン・キングのLater/死者は嘘をつかないです。


すごく内容をよく表しているいい表紙です。

主人公の大学生が子供の頃の体験を振り返る、モノローグのような構成になっています。青少年が主人公はキング氏の作品では割と多いですよね。文章は若い彼が語る感じでとても読みやすく、肩の力を抜いて読み進めることができました。

ジェイミー

主人公ジェイミーは少し人と違う能力を持っています。死者が見える、しかも話すことができる。そしてその会話で死者は嘘をつくことができない。ここがポイント(だから本書の邦題に選ばれたのでしょう)!死人と会話して何かを引き出せるんですね。

テクノロジー

舞台はわりと最近。スマホもコロナも出てきます。テクノロジーってすぐに古くなってしまうのですが、セルやミスターメルセデスのような作品もありましたよね、テクノロジーのようなものと、ミステリーやホラーを組み合わせるのが上手なキングなので素直に受け入れることにします。

リズ

主人公はシングルマザーの家庭、しかも母親はLGBTQ+でパートナーは女性の刑事リズ。このパートナーが彼に災いをもたらします。先ほど述べたように(本作品のタイトルそのものですが)死者は嘘をつけない、子を

詳しい話は読んでいただくとして、解決に至るあたり、キング氏の好みなんでしょう、スタンドのラストのような人智を超えた存在とのやりとりは手に汗を握るものがあります。

感想

長編というには少し物足りないかもしれませんが、読みやすく、そこまで怖くなく、とても面白かったです。

昨年読んだ「コロラドキッド」が中編・短編集で物足りなかったところにちょうど良い作品でした。

さて、次はいよいよ分厚い「ビリー・サマーズ」を読もうと思います。

おすすめ度:★★★★(4.0。読んで損なし。設定などいい感じだったので、もう少し長く、掘り下げた作品に仕立ててくれてもよかったのになぁ、ちょっと勿体無い!)

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