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シリーズ「パラグライダーで墜落 そして入院」

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パラグライダーの大会でまさかの墜落。硬い地面に叩きつけられながらも数々の奇跡でなんとか生きのびる。手術や治療のことから心の動きまで様々なことを時系列で語っています。
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#パラグライダー

死にかける事故から1年。生き方が変わった話。 ~第54話 パラグライダーで墜落 そして入院~

パラグライダーの大会中におきた死にかける大事故。 8月6日でちょうど1年となりました。 この1年を振り返るとすごく不思議な感覚になります。 言葉にうまくできないですが、振り返ると今でもなんとも言えない感情がこみあげてくると同時にどうしても涙がでてきてしまいます。 色々なことがありました。 色々なことを沢山考えました。 でもそこから見えてきたによって大きく考え方が変わりってきました。 生き方というか、生きる価値基準とそのスタンスが変わって来たなと思っています。 今回はその事

死にかける大事故で学んだ保険の話 ~第51話 パラグライダーで墜落 そして入院~

パラグライダーの大会での墜落事故。 そこで学んだ「保険の話」をしていきます。 踵、骨盤、腰、右肘を骨折して3ヶ月の入院。入院生活の中で実体験として得た学びです。身を持って体験したので余計感じることですが、保険はめちゃめちゃ大切です。 この記事を読んで、皆さんが自分の保険を一度見直す機会になればと思っています。 先に最も良いたいことを言ってしまうと、 ・今はネット保険など、安い保険もあるが重要な保険は少しコストが高くなったとしても、担当者のいる保険に入ったほうがいい。 ・保

パラグライダーの選択について、もう一度深く考えてほしい ~第44話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回の記事は今パラグライダーをやっている人に向けた内容です。パラグライダーをやっている人にしか分からない専門用語も沢山出てきます。その点はご了承ください。 パラグライダーで飛んでいる人、特に今、2ライナーの機体に乗っている人、もしくは乗ろうか検討しているに一度読んでほしい内容です。そしてゆっくり考えてみてほしいと思っているという内容です。 〜グライダーの選択について~ 死にかけた自分だからこそ、言えることがあると思っています。 「あなたのグライダーの選択、力量にあってい

これからのパラグライダーとの関わり方を考える ~第43話 パラグライダーで墜落 そして入院~

パラグライダーの墜落をきっかけとして、Noteにパラグライダーの事、入院のこと、治療のことを綴ってきて、退院までの日記は終わりました。 気がついたら40話を越えました笑 さて、今後は今回の事故をきっかけに思ったことや気づいたこと、そして学んだ事などを総集編としてテーマ別にまとめたことを綴って行こうと思います。 その第一回目となる今回のテーマは 「事故を振り返りつつ、パラグライダーのことと、これからの自分のパラグライダーとの関わり方」 を話していきたいと思います。 ~また

退院。そして新たな旅へ ~第42話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから3ヶ月と3日。  この日、ついに退院することになりました。 パラグライダーでの墜落事故。大事故でした。 ランディング直前、地上約30mで乱気流により翼が大潰れ。翼をリカバリーしたり、緊急パラシュートを開くにはあまりに高度が低すぎました。 その後の分析で翼が潰れた後、自分の操作技術が足りていない部分も判明しました。ただ、仮にそれがうまく出来ていたとしても、ほぼ確実に墜落していたのではないかと思います。30mという高さはパラグライダーにとってそれくらいどうにもなら

不安と向き合った、その先に。~第41話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と25日程が経った日の出来事です。 看護師さんに「この辺の日程で退院になると思います」となんとなくの日程は言われていましたが、ついに具体的な日程も決まった頃のお話です。 いよいよ、数日後に退院が見えてきました。体としてもお陰様でかなり歩けるようになってきました。リハビリでは病室のある8階まで1階から一段とばしで階段をのぼらされるというスーパーハードな内容になってきています笑 入院初期は半身不随に近い状態だったことを考えると、驚くほど回復してきています。

免荷が外れてフル荷重へ ここまで歩けるように!~第33話 パラグライダーで墜落 そして入院~

墜落してから2ヶ月と7日が経った日のことです。 ついに免荷重がなくなる日がやってきました。 パラグライダーの墜落で腰、骨盤、左の踵を酷く骨折してしまいました。左の踵は免荷重といって荷重制限がありました。 ↑に詳しく書いておりますが、左足の免荷重は2ヶ月かけて段階的に解除されていきます。そして墜落から2ヶ月と7日がたったこの日、完全に体重をかけられるようになりました。 リハビリの観点からみても、この日は大きな意味があります。 全体重をかけていいということは、普通に歩くこと

ありえない奇跡の理由。見つからない答えを探して 〜第26話 パラグライダーで墜落、そして入院~

墜落して1ヶ月と20日程経った頃のお話です。 手術が終わり、3週間程経ち、病院での生活も安定してきいます。いい意味でいえば日々の生活が安定化してきました。やるべき事は体を戻すためにリハビリをひたすら頑張る。そんな日々が続いています。 悪く言えば、同じ様にリハビリをする毎日。同じ場所。同じ景色。変わり映えのしない日々が続きます。 そんな中、この日の夜はまた精神的に大きく落ちてしまいました。 リハビリは順調に進んていますが、日々の変化は微々たるもの。。。2週間前を振り返れば結

パラグライダーで墜落。そして入院。その24 ~病棟の引っ越しで起きた悲劇~

墜落して1ヶ月と13日頃のお話です。 他の病院がどうなのかはわかりませんが、自分の入院している病院はすごく大きいこともあって、どうやら縦割りの組織の様です。さらにできたばかりの病院ということもあるのか、組織間の連携や情報共有がかなり苦手なようです。 (この辺の話はまた別の投稿で「病院生活での動き方のコツ」などのテーマで詳しく書いていこうと思います) そんな情報の連携がうまく行かない病院で、急性期病棟からリハビリ病棟に移動したときに起きた色々なことを話して行こうと思います

パラグライダーで墜落。そして入院。その20 ~悲しいお知らせ~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 前回、左足が1/3荷重になった次の日に今後の人生計画に大きな影響のあることを知ることになりました。。。。 <知ることになった経緯> 実は石川の病院に入院していた頃、担当医の方がA4用紙に自分の怪我についての情報をまとめた紙をくれていました。 そこには ・怪我の名前と、どういう怪我なのかの解説 ・どういう手術をしたかの解説 ・今後の治療の計画 ・「こういう後遺症が出る可能性があります」といった解説 ・「こういう動きはあま

パラグライダーで墜落。そして入院。その19 ~1/3荷重と、この頃の心の状態~

墜落してから1ヶ月と10日ほど経った頃のお話です。 左足の免荷重がはずれました。体重の1/3の荷重をかけられるようになりました! <免荷重とは?> 免荷重とはざっくりいうと、「骨がちゃんとくっつくまでは、体重をかけないでね。負荷をかけちゃだめだよ」というものです。 ↑「シリーズその4」で詳しく書いてありますが、墜落したときの衝撃で左の踵は酷い粉砕骨折をしています。手術で金属のプレートとスクリューで固定されていますが、骨がくっつくまではかなり時間がかかります。なので骨

パラグライダーで墜落。そして入院。その18 ~看護師さん、まさかの勘違い~

今回はパロディ系のお話です。 看護師の勘違いで起きたクスッとするお話です。 墜落してから1ヶ月と1週間後くらいのお話です。 入院していた病院はフィリピン人の方がケアスタッフとして結構働いています。そういう時代なんでしょうね。色々な現実でそういう運営になっているのだと思います。 そこについては個人的にはとてもポジティブに捉えています。オーストラリアなど、遥かに労働条件が良く、稼げる国もあります。そんな中で日本を選んでくれて、そして日本で働いてくれてありがとう、と思っていま

墜落の全容 後編 -重なった奇跡、故に苦しむ心- ~第17話 パラグライダーで墜落 そして入院~

前回は事故で墜落する瞬間までのお話をしていきました。 今回は墜落した瞬間から、その後までの話とそれに対する心の動きのお話をしていきます。 <はじめに> 前回の投稿で事故の時、自分が致命的なミスをしていない事がわかりました。大きなミスをしていないことから、はじめて「生きていてよかった。。。」と事故後はじめて思うことができました。救われました。 しかし、救われた一方で、生きていたということが段々と私の心を苦しめることになっていきます。 その理由は事故時にありえないほど奇跡

墜落の全容 前編 -事故の詳細について- ~第16話 パラグライダーで墜落 そして入院~

今回は墜落の詳細のお話をしていきます。 <事故の詳細がわかっていない頃> 墜落してから1ヶ月と一週間ほどの頃のお話です。 実はこの頃までは墜落に関してはざっくりとした情報しか把握していませんでした。 把握していた情報は大きく分けて2つでした。 ・現場にいた人から聞いた情報 ・たまたま近くを飛んでいた人の360度カメラの映像に小さく映っていた墜落の様子 なので、 高度30mくらいで翼が大きく潰れて制御不能になって落ちた くらいのことはわかっていましたが、それ以外の細かい