なんて贅沢な人生だ
自分の心なのに、自分が一番理解していない。
なんて難しいんだ。
大切なものを手放す決意をした。
そしてその決意を伝えた。
でも結局手放さなかった。
自分の将来がどうとか、相手の将来がどうとか、今考えたところで何も分からない。
明日には病気になっているかもしれないし、大地震がくるかもしれない。
でも、それでもやっぱり未来に目を向けてあれやこれやと思いを巡らせてしまう。
理性で無理やり決断したとしても、ふとした時に心が思い出してしまう。
「エバーフレッシュに初めて花が咲いたよ」
こんなことを伝えられる相手は一人しかいない、でも伝えられない。
そういう積み重ねがどんどん心を重くして、涙になって溢れてきてしまう。
そして私を引き戻してくれた。
良いところも、その逆も、全部知っている。
愛の反対は無関心というけど、愛の最上級って何だろう?
幸せでいてほしい、ちゃんとご飯を食べていてほしい、あたたかく眠ってほしい、笑っていてほしい、愛されていて欲しい。
私には、愛されていて欲しい人がいる。
なんて贅沢な人生だ。