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【美容師向けグリードスキル習得講座】「リアルゲームコース・中級編」Vol.1に参加しました!

こんにちは。
「(美容師向け)グリードスキル習得講座」に初参加する坂(さか)です。本記事は講座体験レポートとなります。


まず私は様々な組織の「会議・広報・採用」に関わる方への対人支援に社外顧問として取り組んでいます。


私は職業「美容師」ではありません。ですが「(美容師向け)グリードスキル習得講座」にとても興味を惹かれ、講座へ参加することに。


その背景には私の本業があります。元々(Webやデザインなど)制作会社で働いており、「制作ディレクター」と呼ばれる職業。この職業はクリエイター(カメラマンやデザイナーなど)とお客さまの意見を整理・翻訳・橋渡しする現場監督のような職種です。そのため普段から膨大な関係者と「コミュニケーション」を行い「クリエイティブ実務」に向き合ってきました。


まさに、美容院経営を行うプレイングオーナー(従業員5〜10人程度のサロンの店長と美容師をする人)と同じ様な状態(クリエイター=従業員、お客さま=サロンにくるお客さま)で、売上と人材育成に悩む当事者としてシンパシーを感じたからです。


私自身も独立して6年が経ちますが、未だに悩んでいる事があります。


その悩みとは「会議の場」でした。
いつどの組織で、働いていても、日々実施される「会議」。
役員会議、幹部会議、提案会議、業務会議、1on1など膨大にあります。


「その会議をもっとスムーズに進めるには?」
「何だか会議が業務的で私(メンバーも)は楽しくないなぁ...」
「会議がなかなか着地しないしモヤモヤする...」


こんなことを疑問に思っている最中に、以前から関わりがあった「S3 池田さとし氏」が主催する「(美容師向け)グリードスキル習得講座-リアルゲームコース・中級編」に参加することになったのです。




グリードスキル習得講座「リアルゲームコース・中級編」の内容について

私が受講することになったグリード講座は「様々な部署や垣根を超えてチームになっていくこと」を目的とした通年実施されるコーチング型セミナーです。


そのため、この場は参加者同士でのコミュニケーションが活発で、講師がほとんど話さないのが特徴です。実際に研修で講師が話していたのはたったの30分程度で、あとは参加者自身が主体になって対話をしているのが印象的でした。


講師(池田さん)が介入するのは、話し合うべき内容が逸れた時、対話が止まって困っていそうな時、タイムキーピング時、レクチャー時だけという。


カリキュラム内容は主に上記3コース・9テーマに別れております。

私が選択したコース&テーマは図の赤箇所で、下記内容でした。

【コース】リアルゲームコース(お昼帯)
【テーマ】ファシリテーションスキル
会議の進行に必要なシコミとサバキという技術を会得する。


こちらを受講した理由がまさに「会議の場をもっとより良い場にするには?」という問いでした。その先に、メンバーの話に耳を傾けることが傾聴力向上に繋がり、その成果として経営や会議にも活きるファシリテーション力を身につけられないか、という内発的な動機を持って臨みました。



本講座は「全11回」、1回あたり「2.5時間」で月1回開催されています。

自分が「興味がある」「日程的に参加しやすい」コースに参加する事ができます。

講座全体としては以下のような進め方です。
(1)1〜2回目:今期のゴールビジョンを描く
(2)3〜11回目:実践型トレーニングを繰り返す

必要に応じて講師や運営陣に気軽に相談できるオンラインコミュニティ(LINEグループ)もあるので、子育て中の方でも日程相談しやすいので安心です。


ファシリテーション技術の重要性とは?

(※)動画の様子

「ファシリテーションの必要性について」-リアルゲーム中級(1回目)

ファシリテーション技術を、正しく身に付けていれば、スタッフの強みやモチベーション獲得に繋がる「会議の場」を構築できると動画紹介してます。


会議進行者にファシリテーション力がない中で、会議を行うと、会議に参加しているスタッフから「いや、そうは思ってないんだけど...」という状態になります。


このような認識の不一致が起こり、会議の雰囲気がどんどん悪くなっていきます。そして前回の会議で言った方針やアクションは結果的に取り組まれず。


「え、なんでやってないの?」というコミュニケーションになり、さらなる悪循環サイクルに。それをファシリテーション技術を正しく身に付けていれば、スタッフの強みやモチベーション獲得になるとしたら?とても重要な技術ですよね。


初回は「ファシリテーション技術のゴールビジョンとは?」というテーマですが、実は講師の側に正解はありません。なぜなら参加するメンバー自身(一人ひとり)が「ゴールビジョン」を作っていくからです。

(※)「ビジョン」とは…ここで使われている「ビジョン」とは、通常の定義とは違い、目的をベースに目標や期日が明文化されているもの。もしくはビジュアルとしてイメージできる(世界観や物語も含む)。


つまりリアルゲーム中級では「ゴールビジョンを作る」ことから始めます。
ヒントとなる問いは「ここにいる人全員が「ファシリテーション技術」を身につけたとしたら?サロンに帰ってからどんなことができそう?」です。その鍵は次の「アイスブレイク」の中に隠されています。


(1)アイスブレイク|Before

私は参加条件として、講師の池田さんから参加にあたって、3つのルールをもらいました。


1.「グループメンバーが話していることを徹底的に『傾聴』する」
2.「メンバーに話しかけない」
3.「メンバーに質問しない」


これは私の強みを生かすためのルールだと教えてくれました(が、個人的にはとても話したくなるほどウズウズするアイスブレイクでした)。


アイスブレイクの内容は「配布資料を元に一人ひとり理解しているイメージについて自由に話す」というものでした。


グループ(A:5名/B:5名)のメンバーが一人ひとり発言していきます。

・「知らない」を「知っていく」のはインプットしていくことですかね。でもそれを人に解説できないと「やってみる」から「わかる」にならないですもんね、みなさんはどう思いますか?

・私は楽しくないと、やってみるってならないですよねぇ。楽しいって「満たされた状態」なんだと私は思うんですが、皆さんどうですか?

・僕の場合は「できる」を「している」に至るまでにハードルがあって。結構、自分のスイッチ「ON」に入れないとできないです。仕事スイッチみたいなものがあります。

・あ、つまり夢中になっているから「楽しい」になるのかな。

と自由な発言が飛び交います。


この後、AグループBグループ別で「グループ内で伝え合ったことをまとめ、他グループへ共有しましょう!」と言う時間になって、このアイスブレイクの「会議」の時間が急変していきます。皆で顔を強張らせて目配せが始まったのです。


ここで読者の皆さんに質問ですが、その急変した理由はどんな事か分かりますか?



答えは「責任を押し付けあい、目的より手段に寄った話が中心の場になっていった」のです。

それでは次のアイスブレイクに移ります。


(2)アイスブレイク|After

続いてのアイスブレイクでは池田さんから場へリクエストがありました。


「皆さん、さっきは自由に話してもらいましたが、今回は目的を持って相手に伝わるよう話す事を心がけてください!あと、先ほど話した人は『そうそう!』or『違う!』で反応してください。」


同じ様にグループ(A:5名/B:5名)のメンバーが一人一人発言していきます。


するとどうでしょう。アイスブレイク(Before時)と発言の質と深さが圧倒的に変わったのです(これはなかなか同じ現場にいないと伝わらないかもしれませんが温度が変わったのを感じられました)。一番は質問が圧倒的に増えたことです。


・あ、つまり夢中になっているから「楽しい」。あ、でもこれじゃあ分からないですよね?えっと「うまくできる様になりたい(だからやってみる)」「実践してみる(だからわかる様になる)」「夢中になる(だからできる」「楽しく満たされている(だから自然とできる)」ようなイメージなんだけど合ってますか?

・僕のイメージは「筋トレ」とは「子どもにお箸を持たせる、自分で使える様になる」は想像しやすいかも(これでかなり全員イメージがついていた様子)。

またここで読者の皆さんに質問ですが、この場で起こった事はどんな事か分かりますか?



答えは「相手のことを深く知ろうと、一緒に考える共創中心の場になっていった」です。


(3)池田さんのレクチャー

まずファシリテーション技術とは「場の醸成」です。
講師が場へ介入したことによって対話が生まれ、場が促進しました。それこそファシリテーターとしての役割の1つなのです。


例えばある顧問先のオーナーから「この前A君に会議へ入って貰って、あんなに社内会議が活発になっている様を見て、(私も)あんなのやりたいわ。」こんな事を言って頂いた瞬間です。


つまり、会議の価値や質が上がったと実感してもらえることこそ、ファシリテーション力が問われる瞬間なわけです。


まさにアイスブレイク(Before→After)で起こった変化が「ファシリテーション技術」を身につけた先にある理想状態なのではないかな、と思いました。


とはいえいきなり「じゃあ君、明日からファシリテーターよろしくね!」と言われても難しいですよね?


そのための段階的ステップを6段階で示してくれました。


(0)急にはムリ(なのでその前から取り組んでいる状態)
(1)研修講師(ティーチング型セミナーができる状態)
(2)わかる(説明ができる状態)
(3)できる(プロであり稼げる状態)
(4)やってみる(実践を通してアウトプットできる状態)
(5)習慣の壁(わかる→できる状態)
(6)している(多様性と向き合える状態)


その上で本日の本題にようやく移って行きます。


(4)本日の本題

現状認識シート

ようやく本日の本題に入ったのはなんと講座が始まってから1時間半後。これにまずびっくりしましたが、この講座ではよくあること。


というより場の温度感によって状況を変えていく。これが本講座の醍醐味なのだなと思いました。そして休憩をはさみ、上記の現状認識シートの記入&シェアに入っていきました。


私が傾聴させて貰っていたBグループです。


こちらは2人ペアに別れて、各自記入した「現状認識シート」を質問し合いました。こちらのペアは「コーチング用の質問例シート」を活用しながら質問していました。


続いてグループ内でペアワークが終わった後、Aグループ(2名)Bグループ(2名)を入れ替え、それぞれのグループで話していた内容「こんなこと話してたよ」をシェアし合いました。


Aチームで話されていたのは「伝えられている状態=多くを語らずとも、伝わっていることを実感できる、気づきが生まれる状態なんです」とのこと。


Bグループでは、その話にみんなで傾聴モード。そこから質問を繰り返していく中で「会議の質が良いのかもしれない。あ、結果30分だった会議も5分になったらいいなぁ。」などの対話がどんどん生まれて行きました。


(5)まとめ

私は客観的な立場から見ていたからこそ気づいたことがあります。

それは、後半になればなるほど対話が加熱していき、「はい、次に移りますよー!」と池田さんがタイムキーピングしないと話が止まらなくなってしまうこと。


つまりそれほど場に対する熱量が、参加するメンバーと共に、上がっていく実感があった証拠です。


①Before→Afterのアイスブレイクで変化があったこと

Before「責任を押し付けあい、目的より手段に寄った話が中心の場になっていった」

手段的な話が中心で「私はこう思いますが、どうですか?」「もっとこうした方が良い」など責任の所在を誰にするか、と言う部分が浮き彫りになったように感じました。


After「相手のことを深く知ろうと、一緒に考える共創中心の場になっていった」

逆に後半のアイスブレイクでは「相手は何を考えているんだろう?こう伝えたら良いかな?と相手ファーストに一緒に考えて行きましょう。」という姿勢が伺えました。


②ここで本記事の一番最初に投げかけた問いを覚えていますか?

改めて思い出してみてください。実はこの問いは、池田さんが講座中に場へリクエストした問いなのです。


こちらに対して印象的な意見(解)がグループメンバーから出たことが私にとってはとても印象的でした。この場の成果なのかもなと思いました。


それは「もしファシリテーションが上手くいくとしたら、私(僕)がやりたい。って言うかもです。だから自分もやりたいから、相手も『自発性(当事者意識)』が生まれるのか。」と発言した後、ハッとした様な様子でした。


まさに参加者主体のコーチング型セミナーを体現した瞬間でもありました。


相手のやる気を引き出すために、まずは自分が何ができるのか。
そして答えを相手に伝えるのではなく、相手に気づいてもらう。


でも、実際に相手に「気づいてもらう」のは難しいものです。
時間や労力を考えると、先に「こうですよ」と言ってしまいたくなるもの。


さらに美容師は休む時間も育成する時間もないことが多い。
そこで、コーチングの知識を土台に問いや気づきが生まれる「ファシリテーション技術」を身につけることが重要になってきます。


「スタッフ自身がやりたい」となるモチベーションを引き出すことで、行動しやすくなるアクションプランが立てやすくなるのではないでしょうか。


そして最後に次回に向けた問いを貰いました。


ぜひ読者の皆さまと一緒に気づきと発見をしていければ幸いです。
ご興味ある方は気軽にお問い合わせください。



次回以降の体験レポートもお楽しみに。

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