アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う⑳-最後の謎-
Akiko Nishimoto lit.link(リットリンク)
みなさん、こんにちは!
今回のブログで、カリオストロ伯爵夫人は、一旦終わりにしたいと思います。
『ジュール・ヴェルヌの暗号』からの読み解きと、カリオストロ伯爵夫人を再読して改めて気づいたことなどを、さらっと書いていきたいと思います。
実は、『ジュール・ヴェルヌの暗号』には、カリオストロ伯爵夫人については、それほど多く言及されていないのですが、1つ気になったことがあります。
それは、七枝燭台の1本が柱から出てきた描写があること。
『ジュール・ヴェルヌの暗号』の著者曰く、この描写がレンヌ・ル・シャトーの秘密を表しているのだとか。
七枝燭台が発見された舞台については前回のブログでご紹介しています↓
アルセーヌ・ルパンの大いなる秘密を追う⑲-もう1つの重要な場所-|西本亜希子 (note.com)
確か、ソニエール神父も、教会の柱(もしくは祭壇?)から羊皮紙を見つけたことによって、莫大な財産を手に入れ、そこからレンヌ・ル・シャトーのミステリーが始まっているんですよね。
まだ、レンヌ・ル・シャトーに関する本を全て読んでいないのですが💦、レンヌ・ル・シャトーのミステリーが理解出来れば、アルセーヌ・ルパンの冒険もまた違った側面から、新たな発見があるかもしれません。
そして、なぜ七枝燭台なのか?という疑問があったのですが、ストーリーをよく読むと、「ヘブライの典礼とモーセの神殿を偲んで・・・」というくだりがあり、やはり七枝燭台はメノーラーを表しているのではないか?、という結論に至りました。
あと、最後の謎ですが、物語の終盤で、カリオストロ伯爵夫人に財宝を先取りされたボーマニャンは、自殺を図るわけですが・・・その時に、ルパンに「クラリスは男爵の娘ではない。宝石をあの女(カリオストロ伯爵夫人)から奪い返し、クラリスと結婚してやってくれ」と、遺言ともとれる言葉を、ルパンに伝えます。
クラリスが男爵の娘ではない?
そして、なぜルパンにクラリスと結婚するよう、懇願したのか?
この謎ついては、ストーリーで明かされていないのですが、もしやクラリスはボーマニャンの娘⁉だったのか、という思いが湧き上がってくる場面でもあります。
ボーマニャンの死に際まで、彼とクラリスとの直接の接点はないので、「なぜこのせりふが突然出てきた⁉」となりますが、皆さんはどう思いますか。
今回、『ジュール・ヴェルヌの暗号』のおかげで、アルセーヌ・ルパンの冒険を再読することが出来ました。
次は、奇厳城をご紹介したいなと思いつつ、まだ再読出来ていません💦
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。