アルセーヌ・ルパンの足跡を辿る③-パリの事件現場と作者ルブラン氏の秘密-
みなさん、こんにちは!
今回も、↑上記の本をご紹介しながら、アルセーヌ・ルパンに関係するパリを巡りたいと思います。
しかし、パリを取り上げるのは、今回の記事が最後になりそうです・・・。
なぜかというと、拙著や過去のブログでほとんど紹介済みで、真新しい場所がなかった💦
さらに、この本では、アルセーヌ・ルパンの作者モーリス・ルブラン氏がパリに住んでいた時によく通っていたカフェやレストランが紹介されているのですが、調べたところ、ほとんど今では実在していないようで・・😿
ですので、次回の記事では、ベルサイユやアンギャン・レ・バン等のパリ郊外を取り上げ、その次からは、フランス国内の地方をみていきたいと思います。
まずですね・・・本を読んで改めて思ったのですが、作者モーリス・ルブラン氏やその家族が住んでいた、あるいは関係していた場所が、パリの事件現場として登場していること。
アルセーヌ・ルパンが登場するパリといえば、パリ16区で、その中でもフォッシュ大通り界隈(赤丸)、そしてパシー界隈(青丸)の2か所が、ルパン作品に登場することが多いんですね。
フォッシュ通りは、凱旋門から伸びる大通りの1つですが、ルブラン氏にとって、とてもなじみのある場所です。
まず、ピッチーニ通り(rue Piccini)にルブラン氏が1895年から1906年まで、そしてシャルグラン通りに後にルブラン氏の奥さんとなるマルグリットさんが住んでいたのですが、この2つの通りはフォッシュ通りから北に伸びる通りで、距離もかなり近いです。
ルブラン氏と奥さんは、結婚前から近所に住んでいたんですね。
そして、フォッシュ通りといえば、ルパンの宿敵ガニマールの住居があるペリゴレーズ通りにも近い。
上の地図で青で囲っているクルボ通りにルブラン氏が住んでいたこともあり、この通りが『金髪の美女』で、ルパンとシャーロック・ホームズが最後にやりあう(戦う?)場面として有名です。
因みに、ペリゴレーズ通りから、ビラ・デュポン通りに入ることが出来ますが、この通りは、『813』において、アルテンハイム男爵の住居として登場します。
この通りに妹のジョルジエットさんが住んでいて、ルブラン氏も同じ建物の3階に引越してきたこともあるようです。
このフォッシュ界隈は、主に『813』『ルパン対ホームズ』に登場します。
そして、パシー界隈ですが、こちらは『金三角』の舞台として有名ですよね。
パシーにあるレーヌアール通りが、物語の主な舞台となっていますが、この通りに妹のジョルジエットさんが住んでいて、『金三角』で描写されたエサレス邸の庭は、ジョルジエットさんの家の庭がモデルになっているそうです。
パシーといえば『金三角』という図式が、ルパンファンなら出来上がっている⁉(少なくとも私にはその図式が頭にあった)かもしれませんが、パシー駅のすぐそばに、アルボニ広場があり、ここが『奇厳城』に登場するドラットル医師の住居がある場所だったんですね。
今回、本を読んで初めて気づきました。
いかがでしたか?
こうしてみると、ルブラン氏&妹のジョルジエットさんと関わりのある場所がルパンのストーリーにも頻繁に登場していることに、改めて気づきました。
私ももう一度、アルセーヌ・ルパンの聖地巡礼をしたいと思っているので、パリに行く時の参考にしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、パリ郊外を取り上げたいと思います。
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