アルセーヌ・ルパンとの出会いはある事件がきっかけだった⁉-『ハートの7』の事件現場を訪れる-
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皆さん、こんにちは!
今回から、前回の記事でご紹介した「アルセーヌ・ルパン聖地巡礼本」(
上記写真)の内容に沿って、パリの事件現場を巡りたいと思います。
まず、今回取り上げたいのは、『ハートの7』です。
(『ハートの7』を読んだことがない方は、ネタバレになる箇所もあるので注意してください。)
『ハートの7』は、「怪盗紳士」に収められている短編小説の1つで、わたし(作者ルブランとされる人物)が、自宅で起こった事件をきっかけに、アルセーヌ・ルパンと初めて出会うことになる、重要な作品です。
この作品以降、わたしは、ルパンの友人として度々登場します。
私は、シャーロック・ホームズとワトソンの関係に近いんじゃないかと思っています。
このストーリー、のっけから驚きの展開が始まります。
なんと、わたしが家に帰ると、「動くと命はない」という手紙が置かれていて、隣の広間から大きな音が聞こえてくる。
その後、わたしは家を調べたが、どこにも人がおらず、トランプのハートの7が一枚落ちていた・・・というのが、このストーリーの冒頭です。
わたしが、この事件を新聞のコラムに書くと、大反響となり、友人を含め、家を見たいという人が、この家に訪れるようになるのですが、そのうちの1人がルパンだったんですね。
そして、この家を訪れたうちの1人が、なんと自殺を図り、またもやハートの7が落ちていた、という展開に・・・。
わたし、自分の家で災難続きですね💦
でも、この事件はのちにドイツも関わる、国家的な犯罪だと判明します。
冒頭からは、そんな大事件が絡んでいるとは想像もつきませんが・・・。
そして、この災難続きのわたしの家は、ストーリーでは、マイヨ通り102番地となっています。
マイヨ通りは、パリのはづれのブローニュの森に面した場所にあります。
現在、マイヨ通りには102番地はなく、その旨を拙著でもご紹介したのですが・・・↓。
因みに、拙著はこの本↓です。
なので、この家の舞台はパリ(場所的にはヌイイに近いですが)には存在しないと思っていたんですが、新刊の聖地巡礼本によると、マイヨ通りが途中からモーリス・バレ通りという名前に変わるらしく、このモーリス・バレ通り102番地が、昔のマイヨ通り102番地と同じだ、ということが分かったんです!
さらに、このモーリス・バレ通り102番地(昔のマイヨ通り102番地)に、モーリス・ルブランさんが一年間ほど住んでいたと知って、びっくり😲
因みに、同じ通りの32と96番地の家に、お姉さんのジョアンヌさんが住んでいたらしいです。
このモーリス・バレ通り102番地、パリに行ったら是非訪れてみたいですね。
この家で、この後もいろんな事件が起こるので、わたしはまさに災難続きですが、アルセーヌ・ルパンと出会うことが出来たので、結局良かったんじゃないかと思っています。