宮沢賢治詩集
無人島に持っていく詩、『春と修羅 序』。
暗唱すると息巻いていたが、たまらなく愛おしいからこれもリュックに入れていく。
愛でポイント。
漢字とひらがなのバランス最高。
一文字一文字ぞくぞくする。
有機交流電燈と因果交流電燈の青い照明。
字面が良すぎる。
( )内がささやき声になるのは私だけ?
ですます調がかわいい。
いやいや、ひらがなが全部かわいすぎる。
こんなの目で堪能しないなんてもったいない。
悲しいことに意味はいまいちわからず。
詩を理解したいと、解釈をいろいろ調べてみたけれど、いつも途中で放りだしてしまう。
そんなことはあとまわしだ。
ながめていたい。
つぶやいていたい。
味わいたい。
浸っていたい。
愛でたい。
ああ、日本語って、素敵だ。
意味がわからなくてもいいのだ。
同じように、清少納言の『枕草子』も『春は曙』からはじまる冒頭部分をこよなく愛している。
春夏秋冬、好きなところを「これいいよねー」と並べていくところがポップでかわいらしい。
紫だちたる雲のほそくたなびきたる、が記憶の中でいつかの光景と重なる。
あれいいよねー。