ペンデュラム・シンキングとは
それは、異なる領域や視点を越境し、揺れ動きながら新しいフィールドを開拓する、ということ。
具体的には、2つの異なるロールや視点を持ち合わせて、振り子(ペンデュラム)のようにいったり来たりする価値創造の考え方。
これはデザインファーム「Takram」の田川欣哉氏が提唱している概念だ。
Takramの例では、ビジネス、テクノロジー、デザインの視点を行ったり来たりしながらものごとを捉え、考えることで、価値創造を推進する。
この考え方は、色々な場面に当てはまる。
抽象―具体
主観―客観
デジタルーフィジカル
サービスデザインの場面においては、いいモノを創るクラフト面と、コストや期間、売上の、ビジネスとしての経済合理性の両方の視点から捉え、バランスを取って着地させる、ということであったり。
この「ペンデュラム」の概念に則ると、自分の中に複数の「視点」や「ロール」を持ちたくなる。できればそれなりのレベルで。
キャリア論の文脈から、リクルートから学校の校長先生になった藤原和博氏が、100人に1人になれるスキルを3つ持とう、ということを提唱している。
この行動指針は、ペンデュラムの質と幅が広げることにもつながり、社会人の目指す方向性として、有用な選択肢の1つであると感じるところである。
ちなみに、1つのことを極めるのに必要な時間目安は1万時間だそうで、1日8時間×平日250日従事した場合、大体5年位の計算。