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職場の人々と私

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職場の人々との関係から得た気づきを、自分なりに昇華するために書いています。
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モラハラ部長

モラハラ部長

モラハラ部長は今日もモラハラ発言を撒き散らしている。
早く定年すればいいのに、なかなかどうして、あと半年が長い…。

部長が「モラハラ部長」と認定されたのは、1年ちょっと前。転属してきたのは2年半前。以前から噂話や個人情報をまき散らし気味だったが、1年前くらいから程度も頻度も酷さが増してきた。人格に対する攻撃や、その場にいない人の悪口、果ては個人の病気や離婚歴などの情報を「うっかり」と周囲に漏らす

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喧嘩っ早い人、「あたし」。

喧嘩っ早い人、「あたし」。

ある日のランチタイム。久しぶりに一緒になった同期と近況報告的な少し長めのおしゃべりをした。

「そういうわけで、あたしは喧嘩っ早いんだよね。だって、こっちが黙っていたら、向こうはつけ上がってきてどんどんかぶせてくるでしょ?ガツンと言ってやらないと、いつまでたっても相手のやりたい放題を許すみたいになるわけだし。だいたい、端から面倒臭そうに、やる気なさそうな態度をあからさまにされるとさ、「あんたの仕事

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ハゲ黒と思い出し怒り

ハゲ黒と思い出し怒り

今日も朝からプリプリしていた。別に何かあったわけではない。いわゆる、「思い出し怒り」というやつである。

何を思い出して怒っていたかというと、「ハゲ黒」のことだ。ピカピカに剃った坊主頭に全身真っ黒に焼いた風貌の、一見カタギの人間には見えないカタギの人間だ。性格はというと、自己承認欲求の塊みたいな男で、上司への自己アピールがすごい。仕事できるアピール、毎日深夜まで残業してますアピール、後輩の面倒見て

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「天罰が下る」という危機管理はアリなのか?

「天罰が下る」という危機管理はアリなのか?

とある日、職場の終礼での出来事。

上司が訓示を述べていた。「最近人に迷惑をかける輩が増えている」というような話だった。そこから話は展開し、他人に迷惑をかけさらにその後始末のせいで人の仕事を増やす人間がいる、という危機感を述べだした。

話は佳境に入った。「己をコントロールしろ」からの訓示の締めの言葉は、「人から後ろ指刺されるようなことをする人間は、いつか天罰が下るからね。お天道様は見ているんだか

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女帝のこと

女帝のこと

私の職場には女帝がいる。ちょっと前までは同じ事務所の中にいて半年間くらい顔を突き合わせていたが、今は女帝はちょっと偉くなって、少しだけ離れた部署に行った。

女帝のことは昔から知っていたが、男女問わず女帝に逆らえる人をほとんど見たことがなく、大体の人が陰でいろいろという割には、女帝の前ではヘイコラしている。もちろん、女帝のことを崇めている人達もいるから、女帝は古株として権力を手に入れたただのお局様

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