見出し画像

認知症と高齢化社会 認知症 字が書けなくなる前に、、、やるべき事をやっておこう 1


⬛︎昭和の漢 頑固一徹 

とにかくめちゃくちゃ頑固で人の話は一切聞かない。病院の先生の言う事も聞かない。爺ちゃんも血筋で言う事を聞かない。ある日爺さんは家に帰りたい、、、! 
と病院を抜け出して裸足で病院を脱出し電車に乗って帰ってきたそう、、、 
それくらい言う事を聞かない。 
病院嫌いで健康診断に受診した事が一度もなく、 
どっかが痛いとかがある時だけ病院を利用していたようだ。 
救急車で月一ペースで運ばれた時期も、病院に行くタイミングは毎度救急車へ運ばれる待ちだった。  
普段から健康に気を使うという意識は一切なかった。
その為よくある認知症のかわいいイラスト入りの本に書いてあるような優しい認知症患者さんと全然違うので本の情報は参考程度でうちでは全然アテにならなかった。
本の通りに聞いてくれればそりゃぁよくなるでしょうよ、、、
いくら良くなる為に運動や食事の改善や早期発見の為に健康診断を促しても一切言う事を聞いてくれないのでどうしたら良いのか悩みに悩んだ。  

⬛︎車の免許の更新 

病院嫌いは元気な時代から全然行かなかったので 
認知症になってからも益々病院を避け、自分が認知症である事は当然認めたくない為、免許の更新に行けなかった75歳に切り替わるタイミングは大騒ぎだった。 
我々が住む地域では、75歳になると免許の更新の為にいつもとは違う教習所でやってもらわないといけない。更に電車からバスに乗り換えないといけない。そっから更にしばらく歩きで行き、一番避けて通りたかったであろう筆記テストが待っている。 
過去問を見せて簡単だから行ってきなよ〜って言っても見向きもしてくれなかった。
これくらいの時期は鉛筆やボールペンを持つ事が極めて困難だったので些か心配であった。 
横についてあげてなんとか震える手で書き上げたのが自分の名前。そして住所と、住所の方はなかなか大変。
住所を書く度に付いていてあげないと書けない。 
そんなの、、、アレに決まってるじゃん。 
、、、と言ってこちらが言ってくれるの待ち。 
電話でのご本人様確認の為に必要なタスクはこちらが付いていてあげないと一人では電話できない。 
75歳の免許の更新には行けなかった、、、しかし
免許は持っている!乗れないわけがない! 
と言い張る。  
穴の空いた過去の免許証を見せびらかしてこちらにやってきて 
免許証あるから車の鍵貸して!  
と言ってなんとか車に乗ろうとする。 
ある!ない!
行って!行かない!
コレの一点張りで攻防戦が続く、、、
こちらとしてはそのような状態で車に乗られては大変なので何としてでも車には乗せてはいけないのでかなりこの時期は相当な神経を張り巡らせた。  

父とは10代の頃から車で過ごした思い出がたくさんある。父も私も家族カーは常に同じ車を共有していたので振り返れば大好きな車が乗れなくなった事を本人に理解してもらうのが一番大変だったかもしれない、、、 

認知症の本にはこのような事は書かれていない事が多いので認知症患者が車を乗る人だったらかなり早い段階で認知テストがある事を本人に理解させないとならない。車が好きだったのを知っていた為、
五年前から言ってあげていたので乗れなくなってしまった時期は私は悔いを残さず言い切った。
それだけ早い段階で言ってあげていたのだからちゃんと人の話を聞いていれば乗れたかもしれないのに、、、 
早い段階から話を聞いてくれるようなタイプの認知症であれば介護する側はいくらか楽にはなるとは思うが一筋縄ではいかなかった、、、

いいなと思ったら応援しよう!