心理的安全性を意識した学級経営とは?
どの子も「伸びる+自信がつく」学級経営とは?
(※今回の「参考書籍」)
このようなあなたにオススメです!
✅ 心理的安全性を学びたい
✅ 教育に心理的安全性を取り入れたい
✅ 教師一人の力に依存しない学級経営を行いたい
心理的安全性を意識できていますか?
心理的安全性は,医療,ビジネスの世界でまず研究され,認知されてきました。
徐々に,教育界にも,「心理的安全性」を学ぶことが大切だとされてきています。
なぜ心理的安全性を教育に取り入れないといけないのでしょうか?
大きな理由は,「心理的安全性がないと,個人としてもチームとしても,高いパフォーマンスを発揮することができなくなる」からです。
教育の世界では,まだまだ知られていない概念です。
しかし,徐々に,教育雑誌などで特集が組まれるようになりました。
授業や学級経営にも,心理的安全性の概念を学び,そして確保することが必要だと認知されるようになったのです。
荒れた学級に共通していること「心理的安全性の欠如」
現場にいる教師は,時に,「荒れた学級」を受けもつことがあります。
現場にいない人にとっては,「荒れた学級」をイメージすることは,非常に困難です。
なぜなら,「荒れた集団」というのは,予想のはるか上の「逸脱行動」をしているからです。
外部の人が,実際に教室に入ってみると,その荒れに驚くばかりといった様子になります。
さて,荒れた学級に共通することがあります。
それは,学級の雰囲気が,マイナスの方向になっているということです。
特に,「心理的安全性」の欠如は著しいものがあります。
頑張ろうとすると,足を引っ張ります。
何か意見を言おうとすると,すぐに文句が出されます。非難も出されます。
こういう心理的安全性の欠如した雰囲気で,個人や集団が力を発揮できるでしょうか?
答えは,もちろん「否」です。
まったく力を発揮できません。
自分らしさを出すとか,何らかの意見を出すとか,そういうことがまったくできなくなるのです。
荒れていない学級ではどうか?
では,荒れていない学級では,心理的安全性は確保できているでしょうか?
答えは,「できていない学級が多い」のです。
ここが,最も重要な点です。
落ち着いている学級は,どの学級も心理的安全性を確保できているかと言えば,そうではないのです。
つまり,次の二つはまったく違うのです。
①落ち着いている学級
②個人や集団がハイパフォーマンスを発揮している学級
しかも,①と②には,本当に天と地ほどの差があるのです。
もちろん,②の学級こそ,心理的安全性を確保できている学級です。
例えば,次のことで,心理的安全性が確保できているかどうかが,判定できます。
□難しい役割,誰もやったことのない役割にも,立候補者が多くいる。
□子供だけで討論をさせたとき,自由に反論を言い合うことができる。
□高い目標に挑戦している人を励ます雰囲気がある。
心理的安全性の確保の仕方は簡単?
では,心理的安全性の確保は難しいのでしょうか?
本書では,「簡単である」とされています。
なぜなら,心理的安全性の確保の仕方は,方法を理解すれば誰でもできることだからです。
しかも,
読めば納得なのですが,「ほんの少し」教師の意識と行動を変えたらよいのだけなのです。
「ほんの少し」の教師の言動を変えることで,心理的安全性は簡単に確保できます。
大切なのは,「心理的安全性の概念」と,「確保の方法」の二つを知ることです。
知ればよいのです。
新しい知識が教師の頭に入ることで,現状を分析できるようになります。
心理的安全性がどの程度確保できているのか?
それが理解できるようになるのです。
そして,「確保の方法」を知ることで,ほんのちょっとのことなのですが,明日から教師の行動が変わります。
ほんのちょっと変わるだけなのですが,子供達の変化,集団のもつ雰囲気の変化は,本当に劇的に変わります。
信じられないほどに,劇的に変わるのです。
なぜ心理的安全性を確保しないといけないのか?
心理的安全性は,「できれば」確保すべきものなのでしょうか?
否です。
必ず,絶対に確保しないといけないものになります。
だからこそ,まず医療とビジネスの世界で広がっていったのです。
確保していないと,患者の命や社会生活全体に深刻な影響を及ぼすからです。
心理的安全性のないところでは,物理的な安全性も確保できません。
また,力を発揮することもできません。
言いたいことも言えなくなります。
教育の世界でも,心理的安全性が必要なことがわかります。
なぜなら,子供の大切な命,生活,そして未来に携わっているからです。
私達教師もまた,全員が心理的安全性を確保する方法論を学ばないといけないのです。
心理的安全性を授業や学級づくりで確保する方法を学ぼう
本書には,心理的安全性を確保する方法論を,とてもわかりやすくまとめてくれています。
大きく3つのカテゴリーがあります。
このカテゴリーを知るだけでも,大きな学びになるはずです。
概念と方法論を知れば,誰でも心理的安全性を確保できます。
知れば,難しいことではないのです。
本書は、心理的安全性を確保する具体的な方法をかなり詳しく、「レベル0(ゼロ)」から「レベル100」まで、紹介されています。
教師をしている人も,これから教師になる人も,全員が学ぶべき情報だと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?