第1回目査定(ピアノじまい⑦)
日にちが決まり、いよいよ調律師さんに見てもらうこととなった。
実際、調律師さんに見ていただいたらどういう風に判断されるのだろうか。
長く放置してしまっていたピアノをちゃんとした人に見てもらうことに、少しの恥ずかしさと妙な緊張感があった。
当日、約束の時間から10分経った頃、弟からメッセージが入った。何か聞きたいことでもあったかなと見てみると、すぐ終わったよ、と。
こちらの緊張とは裏腹に、気が抜けるくらい早かった。
蓋を開け、鍵盤を押さえて、全部の音がでるかを確認されて帰られ