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しかし粛々と(ピアノじまい⑧)
お世話になっているピアニストさんにご紹介いただいた、音楽教室の先生。
先日電話で話した時には結構良い感触だったけれど、あれから少し時間が経ってしまったし、変わられてなければ良いなと思いながら、メールを送った。
ぜひ見させてくださいとのお返事。
前と同じ感触でほっとした。
電話で話しただけだったけれど、なんとなく、この方に見てもらって、やっぱり使うのは無理そうだと判断されたなら、きっぱりと気持ちの整理もできるような気がした。
日にち決定、再び弟に立ち会ってもらうことになった。
そちらについてはこれで良いとして。
残された時間も限られているので、廃棄の場合の段取りも同時に進めておくことにする。
廃棄をお願いする業者さんに、使ってくれる人が見つかる可能性があることを伝え、その場合は廃棄をキャンセルすることも可と確認。とりあえず音楽教室の方が見に来られる日の1週間後に廃棄の予約を入れた。
はて。どちらに転ぶのだろう。
ピアノじまいに入ってからここまで、再び使ってもらうことへの熱量の低さはあまり変わらない。
それは、ピアノの状態から考えての諦めと、廃棄か否かは自分の努力でどうにかなるような類の事柄ではないと思っていること、そして、期待が外れた時の気持ちの落差を無意識に防衛しているからでもあると思う。
それでも、いろんな人に話を聞いたり、ピアノを見てもらったりしていると、わずかだけれど気持ちの揺れが起こる。
どちらに転ぶかという発想になるのは、今は少なからず、誰かに使ってもらえるかもという期待の方に針が振れているということなのだろう。
とは言え、自分にできるのが、粛々と決まった予定を待ち、結果を受け止めて先に進むことだけなのは何も変わらない。
考え始めるとまたキリがなくなるので、
予定の日まではなるべく忘れるようにすることにした。