お漬けもの
こんばんは。
読むこと、書くこと、食べることが大好きな
ひらさわあけみです。
お漬けもの。
子どもの頃は、それ程好きではありませんでした。
地味すぎる印象が強かったからかもしれません。
ご飯は主食。
おみそ汁やお吸い物は汁物。
主菜、副菜はおかず。
お漬けものは、どのカテゴリーにも入っていません。
もしかしたら、副菜の位置づけかもしれませんが、小さい頃の私にはそう思えませんでした。
食卓によく登場していたのは、たくあん。
真っ黄色のときもあれば、色が抜け落ちている場合もありました。
柔らかいけれど、食感はポリポリしていて不思議な気がしたのを覚えています。
次に多かったのは、キュウリです。
明るいみどり色は、少ししかなくてもテーブルの上を彩ってくれました。
たくあんよりも、ハッキリとした食感。
パリポリという音は、リズミカルで楽しい。
歯に響く感覚も面白かった。
それでも、好きと言うほどではありません。
食事の時に漬けものが無くても、全く頓着しませんでした。
やはり、玉子焼きとかポテトサラダという、主菜系の方に意識が向いていたのでしょう。
でも今は、お漬けものがないと落ち着かなくなってきました。
大量にはいらないけれど、テーブルの上にないとしっくりこない。
理由は分かりません。
お漬けものは、どこにでも売られています。
種類も多いですし、選ぶのも楽しい。
最初のうちは、色々なものを買って試していました。メーカーによって全然味が違います。それはそれで良かったのですが、段々物足りなくなってきました。
そう思ったきっかけは、知人からもらった自家製のお漬けものでした。
しょうがの甘酢漬け。
スッキリした辛みと、まろやかな甘み。
薄いピンクに少しだけ赤を混ぜたような色。
透明なガラス瓶に、ギッシリ入っていました。
千切りにしてご飯と一緒に食べたら、止まらないおいしさ。
お漬けものはおかずの中に入らないと思っていたのが、信じられないくらいでした。
これだけで、ご飯が食べられるのです。
少量でも実力は侮れません。
私は飲めませんが、お酒好きな友人は「漬けものがあれば、ずっと飲んでいられる」と言っていました。
それを聞いたときはピンと来なかったのですが、今では理解できます。
居酒屋さんに、お新香盛り合わせとか、キュウリの一本漬けがあるのは、それだけでおつまみやアテになるからでしょう。
特に手作りだとオリジナルの味になります。
自家製のお漬けものをもらってから、自分でも作るようになりました。
新しい楽しみが手に入って嬉しいです。