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人は自分の良さに自分では気づけない。by中田敦彦

結局は【サピエンス】が生活する上で、
同じ【サピエンス】が周りにもいる。
生き物であると同時に、
一定の集団になると勘違いする。錯覚するとでも言おうか。

これは【サピエンス】という生き物と、
縄文から弥生を経て集団で生き延びてきた、
我々のご先祖(であろう人々)が培ってきた生きる智慧だと思う。
戦後教育のなかで、右へ倣えが当たり前かのように育ち
社会人になっても、周りの目を気にする。

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『周り』と比較し、上手くいっていないと錯覚し、落ち込む

その最たる例は
バブル以降に日本の社会生活に大きくのしかかる。
我が国の経済は、WW2の戦後復興と高度経済成長期を経て大きな成長を遂げ、1960年代の終わりには世界第2位の経済大国となる。
しかしな、1990年初めのバブル崩壊を受け、1988年度に6.4%だった実質経済成長率は1993年度に-0.5%まで減少するなど、我が国の経済成長はそれまでと比べ大きく落ち込むこととなった。
2002年からは長期の景気拡張過程に入っていたが、2008年にはリーマンショックを契機とした世界経済の低迷の影響を受け、我が国の経済成長率はマイナス成長に転じ、その後も低成長を続けている
バブル以降は失われた30年と言われるほどになった。

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実質GDP、実質経済成長率の推移

普段生活しても実感がない人もいるかもしれないが、これを見てほしい。

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資料:警察庁「自殺統計」より 厚生労働省作成

平成10年から桁が変わったのだ。

この頃何が起きたのかはそれぞれの観点で調べていただくことをお願いしたい。
平成21年頃から徐々に逓減傾向にはあるものの、ここ数年は少し上がった事は皆さんの記憶にも新しいかもしれない。

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それでも、昭和53年頃とほぼ同推移なのだ。
【集団】で生きることで生まれる、【比較】【競争】の概念。
いつの時代からか、
『こうしないといけない』という周囲の目線を気にして生活する世の中。
『言いたいことが言えない』というこんな世の中。ポイズン。
日本は平和ボケしていて気づかないということも事実ではあるが、
自ら命をたつ人が2万人/年を割らない。
人生が真っ暗だと思ってしまうこともあるだろう。
病気で苦しくなることもあるかもしれない。
仕事で、恋で、友人関係でつまづくことだってあるだろう。
ほんとは悩むことないけど、抱えてしまって、誰にも相談できない。相談する相手がいない。孤独で一人かもしれない。それは家族同士でもあり得る。

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そこには、誰かと比べてしまう自分がいるのだ。

比べるから、コンプレックスを抱えてしまったり、劣等感を感じてしまったり、怒りが込み上げてきたり、自分が許せなかったりする。
そのように、教育や環境の過程で染み付いてきたし、社会生活、
いや資本社会ではそれが平常化されているので、
その事実は変えることができない。
では、このように考えるのは、どうだろうか。

みんなが持っていない

人と違うことを悩むのではなく

みんなができない事と知ること。

つまり、
オンリーワンであることを相互に理解することで、周囲の目を気にしない(一定の秩序は必要だと思うが)ということ。
私も、ある時期コンプレックスがひどくのしかかった。
思春期に無茶苦茶悩んだ。


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背が伸びない!
天然パーマ!
足は遅い!
毛深い!
体型がいいわけでもない!
比較的運動はなんでもするが、得意ではない!
ずば抜けて頭が良いわけでもない!
胃が弱い!
指が短い!
         きりがなくなる。。。。

が、これらは、何か対象があるからそう思うのであって、
その対象と離れれば何もないし、今ではよかったと思うジブンも存在する。

  1. 背が伸びない! ⇨ 上を見る機会が多いから、発見も多い

  2. 天然パーマ!  ⇨癖っ毛だから、パーマ代かからない

  3. 足は遅い!   ⇨その分いろんな景色と遭遇できる

  4. 毛深い!    ⇨お陰で沖縄に人と話が合う

  5. 体型がいいわけでもない!⇨嫌なら肉体改造すれば良いだけ

  6. 運動は得意ではない!  ⇨別に困ることではない 

  7. ずば抜けて頭が良いわけでもない!⇨読み書きで不便は感じていない

  8. 胃が弱い!   ⇨一人時間が多くなる

  9. 指が短い!   ⇨手先は器用

多分、もっとあるが、ジブンと向き合う時間ができてからは承認欲求レベルは低下傾向なので、人は人・自分は自分 という発想がようやく定着してきた。

これを全てのサピエンスが感覚的に理解するようになったら、どうなるだろうか。平和でいれるだろうか。悲しまずにすむだろうか。怒ることなどなくなるだろうか。

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笑顔溢れる社会がやっぱり素敵

人と違っていい
そもそも、個体が違うのだから、当たり前のはずだ
生物なんて一種たりとて同じ姿形色毛並みが同一な存在はいない。
いるとすればそれはクローンかもしれない。

全て違うのだ。

みんなが同じ宝物に向かって走っているなら、違う方向に走ってみる。
そうしたら、違う景色が見えるし、先頭ならその情景はたった一つの宝ではないだろうか。そう、すでに自分では必要なものは全て持っている。
あとはその使い方次第だ。
最後まで見ていただき、感謝します。

優れるな、異なれ(by中田敦彦)

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