息をするように本を読む 7
〜ミッチェル「風とともに去りぬ」〜
小学校高学年になった頃、父が1冊の文庫本を買ってきてくれた。表紙には薄い緑色のドレスを着た気の強そうな若い女性が描かれていた。
「風とともに去りぬ」(ミッチェル作)の第1巻だった。
読み始めると、私はたちまち夢中になり、父に頼みこんで残り4巻(全5巻)を買ってもらった。
ご存知の人はたくさんいらっしゃると思うが、いちおう。
アメリカ南北戦争時代の南部の大農場主の娘スカーレットが主人公の物語だ。
舞台背景が舞台背景だけに、いろいろと賛否両論あり、特に今年は論議を