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ゆとりある育児のヒントになるかもしれない話

子どもと関わる仕事をしていたって、我が子の子育てはわからないことだらけ。

我が子が少し大きくなったいま、発達について学ぶと、それ昔知りたかったー。と思うことがたくさんありました。

このメッセージが、どなたかの心に届き、その方の子育てが、より温かいものとなるヒントとなれたら嬉しいです(* ´ ▽ ` *)





私の子どもは15歳と13歳となり、私自身が乳幼児期の子育てをしていたのは、約10~15年前になります。

たった約10年ですが、この10~15年は、とんでもなく急速に、情報量が大きく変化しました。

例えば、ネットは今ほど優れたものではなかったので、本屋へ行き、育児雑誌や、育児本から育児情報を集めました。マタニティ教室や、子育てサークルなども情報の大事な手段でした。出掛けないと情報収集が難しかったのです。

現代は、どうでしょう?SNSなどで気になったときに、気になった情報を集めることが多いのではないでしょうか?

集まる情報の量や、スピード感が全く違います。


知りたい情報がすぐに見つかったり、細かい情報が手に入ったり、出掛けずとも手に入るものが多く、とても便利な時代です

しかし、その反面、取捨選択がとてつもなく増え、ゆとりある時間がなくなっているな。と感じています。


すごく極端な例えですが、
もう少し前の、私が子どもの頃は、どの家庭にいっても、大体同じような掃除機を一家に1台のみ所有していました。

現代社会は、どうでしょう。

掃除機を買い換えようと思ったとき、
国産か、海外製品か。
紙パックか、サイクロンか。
コードつきか、コードレスか。
スティックか、キャニスターか、ロボットか、ハンディか、布団用か、カーペットなどに使用する水が出るタイプの掃除機もありますね。

さて、一家に何台所有するか。
更には、重さ、広すぎる値段の幅、色…

掃除機を買うのに、とんでもない量の選択肢の中から、我が家にあったものを選ばないといけません。

なかなか買い換えるものでもないし、失敗もしたくないし…と、これを考えているだけで、ものすごい労力と時間がかかります。

昔のように値段と、メーカーの選択だけだったら、一瞬で終わります。


選択肢が多いことは便利ですが、時々しんどいと感じるのは、私だけではないでしょう。

私たちは、知らず知らずのうちに、毎日増え続ける、そのすごい情報量の中にいます。

そして、実は、毎日毎日とんでもない量の情報に『いる・いらない』の選択をしています。同時に、その数えきれない『選択の行動』に、貴重な時間をとても使っています。


またそれは、現代を生きる子どもたちも一緒です。

玩具の量や、動画視聴などの量は、子どもが自分で扱いきれる(コントロール出来る)量ですか?

10年前の子育てでは、YouTubeや、SNSも、子どもの日常の中にあるわけではなく、何か視聴するときは、ほぼテレビでした。

子ども向け番組は、朝8時頃と、夕方の16時頃で、あとは大人がDVDをつけるしかないので、子どもたちは、自然とテレビから離れ、時間制限をせずとも他の『遊び』をして過ごしていました。
その遊びが、身体・脳・心の成長や発達を促してくれていました。


さぁそこからたった10年で、YouTube、SNS、Netflixなどなど、様々なコンテンツが溢れ、本当に便利ですが、子どもたちもエンドレスに情報収集が出来てしまう世の中になった。とも言えます。


たくさんの情報の中にいると、無自覚に脳はとても疲弊してしまうのです。

※最近の研究では、スマホやタブレットなどの影響で大人も子どもも、脳の前頭前野(考える力・我慢する力・集中力・人を思いやる力などをつかさどる場所)の働きが弱ることが分かっています。
子どもは成長する前に、弱ってしまうのです。


『良い・悪い』ではなく、

たくさんの物や情報が、すごい量とスピードで溢れている時代である。

大人も子どもも、無自覚に、とても『疲れ』やすい。

『疲れ』は、心のゆとりや、時間や意欲も奪う。


と、心に留めておくと、
少しだけ『ゆとりある時間』が見つけやすくなるかもしれません。


お子さんの玩具の量も、扱える量に調整し、必要な分だけ出しておく方法もあります。それだけで心が安定したり、成長・発達を促せたりしますよ。

便利な世の中です。たくさんの選択肢や情報に振り回されるのではなく、上手に付きあっていきたいですね。




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