福井大学が仮想現実(VR)を使って、2023年9月に子ども達へ減災教室を開催!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
地震の多い、地震大国・日本。先日の2023年10月5日に、鳥島近海でM6.6の地震が発生し、伊豆諸島で津波注意報も発出されました。
日本は地震が多いことで、2023年9月8日にモロッコのマラケシュのサフィ地方で発生した地震でも、「日本の耐震技術を取り入れたい」といった、専門家の声もあったそうです。
そんな地震の多い日本ですが、仮想現実(VR)を使った減災教室という、予め自信について学んでいこうという教室が行われていて、2023年9月には福井県でも行われました。
今回はその福井大学が行った減災教室について発信したいと思います。
2023年9月、in福井県
福井大学で臨床看護学が専門の佐藤大介教授などの研究チームが開発した、仮想現実(VR)の映像技術を活かした防災教育プログラムが、福井市越廼中学校で行われました。参加した生徒同士で議論し合うシーンでは画面上に「バーチャル転校生」のネコが現れ、話し合いをさらに盛り上げました。
越廼中の側には海岸に接していて、すぐ北側を大味川が流れていることで、津波災害警戒区域内に位置しているといいます。この度福井大学が主催した防災教育プログラムには中学2、3年生5人が参加しました。
福井大学の講師の女性がまず最初に「東日本大震災で亡くなった人の92.4%は津波での溺死で亡くなりました。迅速に避難できれば被害は最小限に抑えられます。この防災教育プログラムでは一人一人が、事前に災害に備える減災教室となります」と説明しました。拡張現実(AR)の技術で生徒がいる津波で教室が水浸しになった場合の映像を画面内で表示し、「膝まで水に漬かってしまうと歩きづらくなります」とも、福井大学の講師の女性はそう述べました。
拡張現実(AR)となった世界の中で、生徒たちはVRのゴーグルを身に着けました。大地震が発生して津波警報が発出されたと想定し、教室の机の下にもぐって、学校の外に出て避難場所の寺に逃げるまでを疑似体験を受けました。
疑似体験の途中には「中学校まで津波が来たことはないし大丈夫だよ、とおじいさんは言います。どうされますか?」「地震の揺れが収まりました。先生からの何もアナウンスはありません。どうされますか?」などといった、生徒たちへの質問が文章でゴーグルに映し出されました。
その後生徒たちはネコの転校生「ヒマワリ」も交えて話し合いをし「おじいさんも一緒に寺まで行って、津波から逃げる」「自分たちで体育館かグラウンドまで逃げる」などの意見が飛び出しました。
避難した後にも、ネコの転校生「ヒマワリ」が「夜の寒さはどうやって凌ぐの?」「トイレはどうしたらいいの?」などと次々に生徒たちに質問を投げかけていきました。
参考:地震避難、VR使い疑似体験 福井・越廼中で防災教育プログラム 中日新聞(2023年)
防災教育プログラムに参加した中学3年生の女の子は「VRで地震の揺れも体験できて、学校の避難訓練よりも身近に津波が迫ってきました。いざという状況でも、一人では避難できないお年寄りの方のために助けを呼ぶなど、津波による犠牲者が出ない様にしたいです」と述べました。
私が忘れられない地震
やはり2016年に発生した熊本地震ですね。夜の静かな時間に急に激しい揺れが襲って来て、いわゆる前身地震の時も揺れが凄かったのに、次の日に本震という前日よりさらに強い揺れが来て、本当に怖かったです。
あの時は1ヵ所目のA型でしたが、「これからの生活はどうなるの?仕事は?できなくなることが増えるの?」と、色んなことが不安でした。
あの熊本地震で壊れた熊本城が少しずつ復旧し、天守閣が復旧しましたが、完全な復旧まで2037年度までかかり、母は「復旧まで長いね。完全復旧したのを観れないまま、死んでしまうかもしれないね」と、呟く姿に何も言えません。
減災教室というものが、実際に地震が来た時に、どれだけそれが活きるかは分からないです。ですが、「備えあれば憂いなし」という言葉があることで、取り入れていくことで、ここで経験したものが活きるのではないか?とも思いますね。