滅びの前のシャングリラ それぞれが見つけた光とは
書店に入り 最初に目に飛び込んできた表紙
意味ありげな
目隠しをして スプーンを持つ赤ちゃんに
帯の文面
「明日死ねたら楽なのにとずっと夢見ていた。
なのに最期の最期になって、もう少し生きてみてもよかったと思っている」
そして帯裏の内容紹介
「一ヶ月後、小惑星が衝突し、地球は滅びる」学校でいじめを受ける友樹、人を殺したヤクザの信士、恋人から逃げ出した静香。そして―荒廃していく世界の中で、四人は生きる意味を、いまわのきわまでに見つけられるのか。圧巻のラストに息を呑む。滅び行く運命の中で、幸せについて問う傑作。
(凪良ゆう/滅びの前のシャングリラ/作品紹介より引用)
を見て
即決!
レジに並んでいた。
凪良ゆう…?
仕事の為に読み漁った
ビジネス書や 自己啓発本やスピリチュアル本
ではなく
大好きな本を読む〖読書〗を
20年以上 出来ずにいた私は
今の本事情? (本情報っていうのかな?)
全くわからないでいた。
ビジネス書や 自己啓発本を
本棚から全部出し、
これからは好きな本を並べよう!
たくさん読みたい!
と本屋さんに出かけた時が
凪良ゆうさんの本との出会いだった。
少し前に 「隕石家族」というテレビドラマを
毎週楽しみに見ていた。
ちょうどコロナと重なり
考えるところもあり
このドラマは ホント面白かった。
2020年のパラレルワールド。地球に隕石が衝突する設定の東京を舞台に、衝突までの150日余りの間においての家族のあり方や生き方についてをコメディタッチで描いたヒューマンドラマ
(番組紹介ページより)
似てる話なのかな?
隕石だし。
全く別物だった。
冒頭の一文から衝撃で
えっ!どういうこと?
想像を越えた。
スピード感溢れる ストーリー展開に
呼吸が浅くなっていたようで
時折
深呼吸、深呼吸
映画のように目が離せない本は
わたし、経験がないかも知れない
できるだけ一気に読む事をオススメしたい。
呼吸を忘れずに 笑
1ヶ月という
限られた命を どう生きるのか。
それぞれのストーリーが始まり
物語は一つになっていく。
平和だったけどうっすら死にたかった「友樹」
今は死にたくないと思っている
どしてだろう。あと一ヶ月という今になって。でもこうなる前の世界より、ぼくはずっと自分が好きなんだ。
(文中より抜粋)
死ぬのが怖い
こんな結末は最悪だと思っている「友樹の母」
それでも、
今あたしはとてつもない幸せを感じている。
(文中より抜粋)
出産予定日が地球滅亡の後である
「南実ちゃん」と「ポチ」夫妻
南実ちゃんは 日ごとに大きくなるお腹に
手を当てて、毎日、毎日、ただ泣いている。
(中略)
うなずき合うポチと南実ちゃんは
穏やかで幸せそうだ。
ふたりの選んだ〖納得の仕方〗とは?
それぞれの「生き方」「死に方」とは?
それを〖希望〗と呼べるのか、
呼べないのか?
今の時代
いつ何が起こってもおかしくない。
この本は「物語」ではなく
「リアル」だと感じた。
私は思う。
今、今、今の積み重ねが
少し先の未来になるなら
「今」を生きようと。
今の自分を好きだって言える 自分になりたい。
今、幸せだなって言える 生き方をしたい。
もしかしたら
メチャクチャなのかもしれないけど
「自分の人生」を生きていきたい。