見出し画像

親子でプレバト!!季語【セーター】

母が創作、息子が添削。
親子で俳句教室、今回のお題は…


俳句ポスト〈292回〉2023年11月お題【セーター】。

私がまず連想したのが、[セーターを着た腕で、南国の写真や情報をスマホで検索している図]。

そこで、

・セーターの腕南国の写真繰る
・セーターの腕はハワイをスクロール
・セーターの腕はハワイを検索す
・セーターの腕南国を検索す
・セーターの腕常夏の国を見る
・セーターの腕繰る南国の島々

等々。


息子、渋い顔


出直し…(^◇^;)


だが…詠めない!!
『セーター?』
詠めそうで詠めない〜〜(泣)


無い頭を絞ったところで、

出ないものは出ない(^◇^;)


万策尽き、ド単純に、

セーターの腕に食い込む紙袋


息子「いいね」

私『えっ?』
 『こんなシンプルでいいの?』


結果は、〈並選〉入選。


私『へぇ〜、こんなシンプルでいいんだ!』

息子「そう。こちらが提示するのはあくまでもシンプルな描写だったり、一枚の写真を見せるような感じ。読者がそれを受け止めて、どれだけその情景に奥深さとか余韻を感じることができるかってこと。また、想像力を膨らませられるかどうか。」

私『はぁ〜』

息子「それによって、俳句の深さとか俳句の良さ・上手さというようなものが一つの判断基準になっているのかな、という風に思う。」

「あれやこれや説明して面白おかしくもあるけれど、やっぱり一番美しいのは、なんてことない事を言って『あ、いいな、この句』と思ってもらえるようなシンプルなものがいいんじゃないかな。」

「それが上手いのが、フルーツポンチ村上さん。」

私『あ、そうなの?』

息子「なんてことないこと言ってるんだけど、そこから読者が『いいね、そこ切り取って来たんだ』と、情景が浮かんでくる。あとは読者が想像してくれる。」

私『ふ〜ん。随分、イジられてるけどね。キザとか言われて(笑)。まあ、あれはお笑い芸人だから。』

息子「うん。イジられてナンボのところはあるけれど、俳句の作り方としては理想的な作り方をしているかな、と思う。」

私『素人だと、全然そっちじゃなくて、セーターの腕で南国のビーチをググッてる方がいいと思っちゃうけど、違うんだ。』

息子「それだとわざとらしさが出ちゃうしね。寒いから暖かい所に行きたいのね、とか。」

私『ほんとにシンプルに、紙袋の持ち手が腕に食い込んでいるセーターの描写だけでいい…』

息子「だけ。」
  「だけと言っても、ああ、食い込んでますね、で終わらないでしょ。これが俳句。」

私『だから、夏井先生もちゃんと取ってくれたんだ。』

息子「うん。」

私『初心者は、そんなシンプルでいいんだ?って思っちゃうけどね。』

『大荷物ということは、クリスマスの買い物か?正月の買い出しか?誰かの誕生日か?はたまた、町中か?帰宅途中の道を歩いているのか?電車で立っているのか?家族団欒を想像する人もいれば、恋人や離れている故郷の誰かを想像する人もいるかもしれない…等々。読者が各々に思い浮かべられる。確かに奥行きがある句、なんだね。』


苦心の末、諦めかけた時に浮かんだ句。なんの変哲もないじゃん、と思ったら、息子がサラッといいね。


うーん。俳句の奥深さがまだよくわかりません(^◇^;)

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集