〈左肩に聖霊、右肩にルシファー〉
家を歩いていて、ちっちゃいゴミに気づかないふりしようとしたけど心の奥底からどすの利いた声で
「お前諦めんのか?」
って聞こえて来て、考え直す。
会議で役所を訪れた時にも同じ感覚に襲われるのが、なるべく階段を使おうぜ の張り紙。120サイズ程度の段ボールを抱えた女性がにこやかにこちらを見ている。
私は役所職員ではない
という理屈や、
私は最上階(5階)に行かなくてはならない
という言い訳をこころに押さえ込み、階段を一段一段噛み締める。
ただ一つ。
スーツではなく動きやすい服と靴なら、どこまでも駆け上がれる自信はあるんだけど。
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