〈コンクリートパーク について〉
自分が中学生の頃、ジャスコだったかヨークだったかで買ったスケボーで、東根駅前で良く練習していた。
名も知らぬベテランの先輩達は、今のしまむらの向かいの青年センターの広場で遊んでいた、ランプやボックスがあって、カッケーなーと思いながら、ちょっと怖くて近づけないので遠目にワクワクを感じていた。
そして現在、令和五年。
そんな子ども達が今、こうやって大人になり、子どもを育てたりして生活している時代にフェーズが移った。
東根は、子ども真ん中社会の構築や、健康づくりや、子育て支援を謳い、行政に奮闘している(はず)。
本日、生涯学習課に出向き、思いを伝える前に、役所のバスケコートを見てきた。バスケットコートであるから、バスケしに来た人がいたら、ボーダーは撤退しなければならない事実。
バスケコート外で滑ろうにも雑草が生え路面が割れているのであれじゃ満足に滑れないだろうに。
若い有志が、三角コーンや、ボックスを置いたとしても、毎回持って帰るか、撤去をしてくれと指示されたようだ。自転車で来た子供達に出来るわけがなかろう、文化を壊すな、大人が子どものコミュニティの邪魔はしちゃいけない。手助けするのが大人のはずだ。
ただ、市側は、あの場で練習する事自体は許可しているというので、路面は最悪かもしれないが、取り敢えず安心して滑っていて欲しい。
ちなみに、村山市のリンク村山にあるコンクリートパークは、420(?!)平米で約400万で設置したそうだ。東根の歳入約200億から見れば、全く高額な歳出では無いと感じる。むしろそれで現役世代も中高生も満足できるのなら、安い施作だ。
今まさに町として絶頂期を迎える東根に於いて、スケートボードがオリンピック競技になっている昨今、子ども達が遊べるコンクリートパークが無いのが不思議である。東根に金を狙えるポテンシャルのある子がいたらどうする?才能を開花させるか、殺すのか。
このご時世、幼児はストライダーにも乗るし、キックボードや、リップスティックにも乗る。
その子を育てる親は、スケボーにも乗るし、インラインスケートや、BMXにも乗る。
スケボーに対するイメージを、既存の大人達はアップデートしなければならない。
東根は、そういったアクションスポーツを練習できる場所を作らなくて、スケーター達を端っこへ追いやってきた事実に目を背けてはならないし、その事実がある意味、スケーター達をやさぐれさせたのかもしれないと、反省しなければならないのかもしれない。
例えば、バスケコート脇にある機能していない棚田のような池があるが、それをうまく利用できれば、低コストで魅力的なパークが出来上がるだろう。
お金をかけないで生きる術を、若い人たちは、知っている。
銀行預金の高額利息も知らない、バブルも知らない、ディスコも知らない、あの分厚い肩パットを知らない世代は、少ないお金でどう楽しめるのかを知っている。そういった意味では、私達は賢い世代なのだと思う。
アクションスポーツは、今大人になった私達や、これから大人になる子ども達にとって、大切な生涯スポーツである。
そろそろ私達大人は目を背けず事実に向き合う時が来た。
正々堂々、練習する環境を、整備してあげたいと思う。