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with グリーフ⑬「火葬場で笑うさみしさ」

ごきげんよう🍒アカチェリーナ4世です🤙🏻👈🏻

父親の葬式をし
霊柩車で火葬場まで運びました

最近はご遺体を運ぶのに
下に荷物の入るタイプのバスを使うことも
増えてきました

それだと火葬場に行く人をご遺体と一緒に
一気に運べて効率がいいし
人の目が気になっちゃう時にもいいし
ご遺体と2人きりになるのが怖いという人も中にはいるので
そういう人には心強いですよね

葬儀のパンフレットを見て初めて知ったのですが
霊柩車を頼むよりずっと安いんです

確かにこれは便利でいいかもしれない
と思いますが
私と母は霊柩車にしてほしいと思いました
バスは今言ったように良いことがたくさんあるけど

大切な人をバスの荷置きスペースに入れて
皆でその上に乗って運ぶなんて

なんだかもう
『人』じゃなくて
『モノ』として扱っているようで
寂しいので
遺体になっても父親を人として扱ってあげたいと思い
霊柩車にしました

最近霊柩車見かけないし、時代はバスに傾いてきてるんだろうと思う

皆さん色んな事情がありますから
バスで運ぶことを選択する人のことを
否定するつもりはなくて

私や母親が
父親をどうやって運びたいかを考えた時
霊柩車という選択をした
というだけの話なので
バスを選択されたことのある方も
お気を悪くされませぬよう…🥺💦



🏃🏻‍♂️💨


そして火葬場に着き
焼いてる間、火葬場に来た人はみんなで
お菓子をつまみながら控室で待ちます

悲しみに沈んでいる私の近くで
いとこ達と同居親族の2人が大声で笑いだしました

父親の話題とは関係のない
面白おかしい話をし合って
この『暇な時間』をやりすごそうとしていました

他の親戚も談笑をはじめました

私は悲しみのどん底気分だったので
とてもその楽しそうな空間にいることができず
そっと外の廊下に出ました

廊下には母親が一人ぽつんと立っていて
空間を眺めていました
私はすぐに同じ思いで逃げてきたんだと分かりました


私たちは時折ぽつぽつと会話をしながら
沈黙していました
お互い押し寄せる悲しみに対処するので精一杯で
この時何を話したのか全く覚えていません


なぜかこの絵を描くのに時間がかかりました。色んな思いが出てきました


父親の三途を見た話
父親を迎えに来た
幽霊?あの世の人?の中にいた
叔父は
父親が死ぬ数年前に病気で他界しました

叔父が死んだ時
私は今回のいとこ達に混ざって
おもしろおかしい話をしたり聞いたりしながら
笑っていました

極貧のうちと比べて
お金持ちだった叔父には(主にお金を借りる時に)
お世話になったし
最低限の思い出もあるので
悲しみの感情はあるのですが

久々にみんなで集まって
いろんな話をして
飲み放題食べ放題で
非日常感があって楽しくて

ゲラゲラ笑っていました

叔父のお通夜の時も、火葬場でも
笑っていました


それが今回
遺族の立場になってみて
自分の大切な人が荼毘にふされようとしている
この時

静かに過ごしたい
悲しみだけで空間を満たしたい
そう思ってしまいました

私たち遺族のための部屋なのに
遺族は廊下で待ち
他の人たちの久しぶりの
会合の会場になってしまっている

こんな状況になっていて
それっておかしくない?
と思いました

(今思ったけど
控室を2室借りればいいのかな?
親族しか入れない小さいのと
みんなが入れる大きい部屋と)


もしかしたら
人によっては
「元気づけてやろう」
と思う人もいるのかもしれないなとは
思いつつも

父親のことなんて
どうでもいいと思ってるんじゃないよね?
皆それぞれ、父親との思い出があるはずだよね
との思いもわき上がり…


いとこ達はみんな
父親を慕ってそれぞれ
よく一人で遊びに来てました

なのに、父親が死んだばかりなのに
こうやって馬鹿笑いして騒げるんだ

それがなんか寂しく感じました


かつて叔父の葬式の時
その笑いの輪に入ったことを後悔し
叔父の奥さんに申し訳ない気持ちでいっぱいでした
(今回、会合の輪におばさんも入ってたけど別にそれはいい)

これから先
もし火葬場に行くことがあったら
私は絶対に
お笑いみたいに過度に楽しい話題を選んだり
馬鹿笑いはしないようにしよう

遺族の人のことをもっと気にかけよう

そう気づくひとときになりました





*********巻末CM**********
昔、田舎の火葬場の控室でおにぎりとか出て
なんか嬉しかった
アカチェリーナ4世ですが

真面目な面もあってですね
普段はシンガーソングライターとして
『辛い気持ちを口にだして伝えていくことで
皆で自分の辛い気持ちを言えるようになろう』と
いうメッセージを発信しています

公式HPにたくさん自分の気持ちを載せているので
見に行ってみよう

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