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INFPの生存戦略【1】己を知る

はじめまして。空か月と申します。いかがお過ごしでしょうか。あなたの貴重な時間をお借りしていることを、心から感謝いたします。

あなたは今、なにで一番悩んでいますか。
それとも、何で悩んでいるかも分からないくらい苦しんでいますか。

直接悩みをお聞きしたいのですが、それができそうにないのでここに文章として残したいと思います。あなたがこの文章を読み終わる頃には、少しだけあなたがあなたを好きになれる、そう願って書いてみます。

この文章は、私の子供時代にこんな教科書があったらよかったな、という唯一の後悔をエネルギーにして綴ろうと思います。過去に戻ることはできませんが、私がこれまで生きてきて感じたこと、自分を成長させたことを知識と経験を織り交ぜてまとめていく場所にします。大学時代に書いたコピペだらけのような論文より、私にとってずっと大切だと思うから。

何者でもない私ですが、やっと自分に胸を張って生きられる時が来たので、ぜひ壮大な自分語りを聞いてください。途中で、言葉が乱れることもあるかもしれませんが、そこもご愛嬌ということで。
では、よろしくお願いします!



INFP型とは

この記事に飛んできてくれたということは、すでにINFP型であると診断されて来てくれた方かもしれません。たまたま、目に入ったからページを開いてくれたのかもしれませんね。

私が最初の記事から、時々口に出しているこのINFP型というのは、16Personalities性格診断テストというもので診断された性格の一つです。この診断はMBTIをもとにアメリカで作成された性格診断で、割と最近、日本でも就活のための自己分析などで使われるようになってきているようです。

MBTI自体が本当に当たっているのかどうなのか、それについては議論もされているようなので私が断定することはできません。しかし私は、この診断を性別や血液型が身体的な分類であるなら、この16タイプは精神的な分類にとらえていいのではと思います。また似たようなタイプで、HSS型HSPというものがあることも知りました。こちらは最近流行っていて本も見かけるようになったHSP(Highly Sensitive Person・ハイリーセンシティブパーソン)の中の分類です。このどちらのタイプでもあることを私は、下記の記事で宣言しております。

私がこの診断を知ったのは数年前に友人に教えてもらったことがきっかけなのですが、その時は「当たってるかもな~」なんてのんきに思っただけで、心理テストや占いが好きな私は診断テストを普通に楽しんだように思います。ただ、その友人に「私はINFPだったよ」と伝えたところ、「うわー、全タイプの中で一番生きづらいやつだよ(笑)」と言われてしまい、その言葉が引っ掛かった私は『INFP』で検索をかけたところ、『クズ』とか『就職できない』とかまぁあまり嬉しいとは思えない言葉ばかりが出てきたことを覚えています。けれど心の奥底では、「私は他の人とは違うってこと!?」なんて喜んでいた気もします(そりゃ、誰しもが他人とは違うんですけどね)。

アルファベットの羅列ばかりだし難しい言葉が出てきて分からないよ、と過去の自分から言われてしまうかもしれませんので、ここからは極力たとえ話を踏まえながらこのタイプに属する人たちを説明していきたいなと思います。どうか肩の力を抜いて、あなたの好きな飲み物でも飲みながら、気楽に読んでいただけると嬉しいです。


どんな性格?

結論から言うと、こちらのタイプに属する方々は、子供時代がとにかく生きづらいです。INFP型は顔にはあまり出ませんが、すごく苦労しながら毎日を生きています。

「〇〇さんって、いつも頭の中お花畑だよね」
「なんかちょっと変わってて話しが合わないね」
「難しく考えすぎだよ、もっと単純に考えたら?」

こんな言葉をかけられて、きっとあなたは(なぜなんだろう、私は(僕は)どこかおかしいのだろうか)と悩んでしまったことでしょう。

それもそうです。なぜなら何かを考えるときの思考の仕方が他のタイプとは大きく異なる場合が多いからです。

しかし、あなたの頭の中を覗ける人はこの世に存在しません。(と私は思っています。)そして、この思考回路はあなたしか持っていない唯一で大切なアイデンティティです。それを(子供時代なんか特に)正確に友達や先生に伝えることは不可能です。INFPは突然思いついたことを発言したりしてしまって、周囲を混乱させてしまうことが度々あります。自分の中ではものすごいアイディアだと思ったことだとしても、前後の脈絡を話していないので周りには全く伝わらなかったりします。そのことを先生や親に指摘された暁には、まるで人格を全否定されたように感じてしまいます。

もし、すべての人がテレパシーを持っているなら、人と人との考え方の違いで争うことはないんじゃないでしょうか。だから、「キャラクター」という言葉で、「この人はこんな人だよね」という区別をして、それを前提に皆お話を交わすのです。そのキャラクターの分け方を16のタイプに分類した16Personalities性格診断テストはとても具体的で分かりやすく、16タイプの特徴を知ったうえで色々な作品の登場人物を見ると、(この主人公はこういう性格だからこう思うのか~!)などといろいろな発見があり面白いです。


で、どんな性格なの?(早く教えて)

<特徴>
強い感受性、素早く本質を見抜く、関連性や傾向をとらえる、「本物」を求める、目標が高い、可能性を信じて挑戦、世界に対する畏敬の念、人に対する洞察力、本心を見抜く、人助け、内省、意義を考えてから行動、情熱的、芸術的、思いやり、献身的、瞬間瞬間に可能性を見出して行動、多様性を擁護、弱者にやさしい、リラックスして他者を受け入れる、不正を正す、啓蒙、美しいもの可愛らしいもの神秘的なものに惹かれる、文章表現が得意

<欠点>
片付けるべきことを片付けないままでいることがある
人見知りで周囲にはたらきかけることが疎かになりがち
計画的に物事をこなすことが苦手
自分の意見を率直に述べ、表情が固いことがある
マナーを無視し、人に不快感を与えることがある
因果関係や客観的な事実に基づいて合理的な判断が苦手
空想的で夢見がちであり、一人で笑ったり悲しんだりする

<不健全時>
過度に批判的になる、反対意見に耳を貸さなくなる、人に期待しすぎて不機嫌になる、視野が狭くなる、他者を操る、なんでも自分で解決しようとする、心理的に大ダメージ

キャラクター性格診断スレまとめ Wiki INFP より)

こんな性格だそうですが、ピンとくるものはあったでしょうか。これを読んで思ったのは、どれも自分の持っている性格として頷けるのですが、特徴(長所)と欠点を見比べると矛盾を感じるところがいくつかあるなということです。例えば、「完璧主義なのに片付けが苦手」なことや、「感受性が豊かなのに表情が固い」などです。この矛盾がINFPの生きづらさを感じる要因になっているんじゃないかと思っています。不健全時の状態は身に覚えがありすぎて、読んでいて辛くなりますね。そのため、多くのINFPが自分の性格に悩まされているのではないかと思っています。MBTIに興味を持つランキングのデータを取った方がおりまして、INFPの結果が16タイプ中2位であることは納得です。INFPは皆、自分の性格が分からないことに不安を感じているからこそ、自分の本当を知りたくてもがいているのです。


アニメキャラで例えると(※軽いネタバレ注意)

では、やっと本題に入ります。アニメのキャラクターを想像した方が分かりやすいのと、私が割とアニメ好きなのでアニメキャラで例えていきます。
覚悟はいいでしょうか。

私たちINFP型は、アニメに出てくるキャラで例えたらいったい誰にあたるのか…それは…
絶望しないでくださいね、一度深呼吸して、お水を飲みましょう。

ヘッダー文字なし

落ち着きましたか?それでは準備はいいでしょうか。
ずばりあなたと同じINFP型のキャラは・・・



碇シンジ(新世紀エヴァンゲリオン)です。

他にも、鹿目まどか(魔法少女まどかマギカ)や千尋(千と千尋の神隠し)、スナフキンぼのぼのなどがINFPと言われているようです。その他にはこんなキャラ達もいます。(あなたの知ってるキャラクターはいましたか?)


(ま、まじかよ・・・、そんな・・・)


泣かせてしまったらごめんなさい。しかし、私たちは程度は違えど彼らと同じくまぎれもなく主人公タイプなのです。しかも、チート系じゃなく、大きな何かを背負いこんで苦しみながらも成長していく系ですね。


碇シンジ「逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ、逃げちゃダメだ!-やります 僕が乗ります!」
(新世紀エヴァンゲリオン第壱話 使徒、襲来)(:序)


シンジ君のこれまでの苦しみを見ると、自分のことのように感じて苦しくなります。私がエヴァンゲリオンを初めて観たのは割と最近なので、作品に詳しいかというと全然にわかで、また下手に話すとネタバレしかねませんのでこのくらいにしておきたいと思います。しかし、シンジ君は物語の主人公であるため物語には終わりが来ます(シン・エヴァンゲリオン面白かったです!)。
問題なのは、私たちには大きな試練を目の前にした時にアニメのような特別な力はないこと、そして現実は続いていて今も自分の物語の渦中にいるということです。

けれど、希望は持ってほしい。
この文章は、自分を含め苦しむINFPが少しでも楽に生きられるために作ることが目的です。たったひとりで孤独に耐えているあなたに伝えたい。あなたの物語が苦しいなら、あなただけの攻略法を考え抜いて少しでも楽しい物語を作りましょう。

「先のことなんて考えられない。とにかく明日が怖い。」
何と言われようとそう思ってしまうんだよ。
言わないけど。

だからこそ、私たちには生存戦略が必要なのです。


INFP型は少数派で、分散されている

仲介者型気質の人は、真の理想主義者で、極悪人や最悪の出来事の中にさえも、常にわずかな善を見い出し、物事をより良くするための方法を模索しています。落ち着きがあり控えめで、内気にさえも見られますが、内には激情と情熱があり、まさに光を放つ可能性を秘めています。全人口のわずか4%を占めているだけで、残念ながら、誤解されていると感じることが多いかもしれません。しかし、同じ考えを持つ人々を見つけて共に過ごす時、そこで感じる調和が、仲介者型にとって、喜びやインスピレーションの泉となるのです。
16Personalities性格診断テスト、仲介者型の性格より) 

16Personalities性格診断テストのINFP型である「仲介者」のページには、このように書かれております。全体の4%(日本は5%と言われているらしいですが)ってどのくらいだろう、と考えたときにざっくり計算しますと、

 100人に4人
 40人クラスなら1.8人

つまり、クラスに1人、運が良ければ2人です。物語にシンジ君は二人も必要ないですもんね…。けれどこの状況は、環境によってはINFPをますます孤独にさせるのです。INFPは、人生を生きる上で少しでも自分を理解してくれる人がいるかどうかがものすごく重要になります。ハードモード過ぎます。


なぜ病むのか

INFPの一番の悩みってこれだと思うんですけど、いかがでしょうか。体感ですが、周りの人は悩みはあれど、「なぜ私はここにいるのか、私の生きる意味って何なんだ」なんてあまり考えないみたいなんですよね。
そして、そう考えてしまうようになったのは、やはりこれまでの人間関係に原因があるんだと思います。

自分の思った通りにならない現実、優しくない社会、怖い人間の目。

そんな風に悪い方向にばかり思考が働いてしまう自分に嫌気がさし、もがいても現状は変わらない。けれど、小さい頃は本当にそうだったでしょうか。あなたはもっと自由に、楽しく笑っていませんでしたか。

私たちが人間関係で悩むようになった最大の要因は、「優しすぎてなめられやす過ぎる」ことです。私たちは、どんなに悪だとしてもその人のほんの少しの光を探そうとしてしまう傾向にあります。そしてそれは自分に被害が及んでも、です。これは一見、いい人になるには当然のことと思いますが、その考えが自分を壊す原因になってしまいます。
また、私たちは自分の内側を否定されることをとにかく嫌います。自分の思想を否定された時、ひどく傷つき、二度と他人に内側を見せてはならないと思い込むことでさらに内側にこもるのです。そして、だんだん外側にバリアを張るようになっていくのです。

いじめは決して許されることではありませんが、INFP型の優しさに付け込んでくる人が実際に世の中にはいるのが現実です。だからこそ、私たちは対策を立てなければならないのです。ではどうしたらいいのか。


それは、
自分の軸を持ち、何を言われても絶対にぶれない心を育てること


もしくは、
皆に好かれるための代償に悪魔に魂を売ること


あなたはどちらを選びますか?


あなたが、どうしても叶えたい夢がある!と思っているならぜひ前者をオススメします。しかし、外側の理解を得ることはけっして容易ではないので、どうか一緒に生存戦略を考えて、夢の実現を目指しましょう!


あ!あなたは後者を選びますか!そうですかそうですか、特に夢もないみたいですしね、どうぞこちらへお座りください。では皆に好かれるための方法をお教えしましょう!



いったいあなたは、どちらの道が正解だと思いますか?私は正解はないと思っています。どちらにしても極論生き続ければいいのです。しかし、私は迷いなく後者を選んだ者ですが、結果的に後々の代償が大きかったと感じています。
この記事は、悪魔に魂を売った人の失敗談を踏まえながら、繊細なINFPの生き方を考えようという内容にしていくつもりです。


ここまで読んでいただき、心から感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。
私がこの記事を書いているのは、「私は孤独なんかじゃなくたくさんの人の中で生かされているんだ」と気づき、やっと「死ぬのが怖い、何としても生きたい」と思えるようになったからです。そして、今までの自分と同じように苦しむ人がいるのかもしれないという恐怖にも駆られたからです。少しでも前を向けるような内容にしていきたいと思っていますので、この記事に興味を持ってくれたなら嬉しいです。


次回は  INFPの生存戦略【2】辛かったら逃げる です。

では、またのお越しをお待ちしております。

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