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幼児向けお話 なかまたち

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2022年12月の記事一覧

幼児向けお話 なかまたち 第五十二話 「花火大会」

今日は花火大会。ラビット君とドック君とキャット君は夕食後、見に行く約束をしました。
夕食を終えた、ラビット君がドック君の家に行きました。
そして二人はキャット君の家に行きました。
キャット君はふざけながら夕食を食べていたので、まだ半分しか食べていませんでした。
二人が迎えに来たので、キャット君はご飯を残して出かけました。
花火が見える川原に三人は腰掛けて花火を待っていました。
しばらくすると花火が

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幼児向けお話 なかまたち 第五十一話 「梅雨」

いつものように公園でラビット君とドック君とキャット君が遊んでいました。
すると雨が降ってきました。
それを見ていたラビット爺さんは、雨宿りに三人を呼びました。
三人はラビット爺さんの家の中で雨宿りをしました。
キャット君が「雨なんて降らなきゃいいのに」と言いました。
ドック君が「そうだね、雨だとお外で遊べないよね」と言いました。
その話を聞いていたラビット爺さんは、静かに目を閉じて話し出しました。

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幼児向けお話 なかまたち 第五十話 「一本のペットボトル」

ドック君とチビドック君は、お父さんと公園に来ていました。
今日はとても暑い日で二人とも汗だくで遊んでいました。
遊び疲れると、二人はジュースが飲みたくなり、
お父さんにジュースをおねだりました。
お父さんは、二人を連れて、自動販売機に行きました。
二人は喉がカラカラ、早く買ってとお父さんにお願いしました。
お財布の中を見ると小銭が200円だけ、後はお札。
自動販売機は、お札が使えなかったので、15

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幼児向けお話 なかまたち 第四十九話 「兄弟力をあわせて」

キャット君とチビキャット君は、初めてお母さんからお使いを頼まれました。
ちゃんとお使いできたら、スーパーで好きなものを買ってもいいと言われました。
キャット君もチビキャット君も張り切っていました。
お母さんは「二人が仲良くできないとお使いできないよ」と言いました。
キャット君はスーパーまでの地図、チビキャット君はお金を渡されました。
二人は地図を見ながら仲良くスーパーに向かっていましたが、
些細な

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幼児向けお話 なかまたち 第四十八話 「空気を読む」

キャット君はいつまでも泣き止みません。
お店の中は、キャット君の鳴き声で一杯です。
最初は怒っていたお母さんも、優しくなり、「もういいよ」
「泣かなくてもいいよ」とキャット君に声をかけました。
しかし、キャット君は泣き止みません。
お母さんがお店をでようと言っても、キャット君はお店を出ません。
意地になっているキャット君の気持ちをわかりながらも、
お母さんの表情はだんだん険しくなって行きました。

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