【詩】スキップ

夜明けの信号が
静かにリズムを刻んでる

まだ起きていない街の
秘めた好奇心

隠れたお日様の片鱗
あの空の先が
ねぼけた私を誘いだす

冷たい空気に
ほんわりと交わる
胸のあたたかさ

かじかむ手先を首に当て
がんばって生きてね五本指

ほらあそこ
木の上のプリンスは
静かに朝を迎えたよう

枝が揺れ
さあ今にか歌いだす

あら
スキップした私の足先に
やさしい朝日が触れたみたい