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「すごい」「えらい」「上手!」をやめてみた。 〜ほめ方のポイント〜

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

育休中、私の世界を変えた出会い、2つ目は、【自分でできる子に育つほめ方/叱り方(著)島村華子】です。

最近話題のモンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くした著者が、タイトルの通り、子どもの自己肯定感を育むのに有効な、<声かけのポイント>を、解説している本です。

この本で例示されている声かけを、場面に合うようアレンジしながら、日常的に使っています。

そのことが、子育てを楽しくし、結果として育休に充実感を持つための助けになりました。

ついつい言っちゃう「すごいね」「えらいね」「上手だね!」

大抵の場面で使える便利な褒め言葉「すごいね」「えらいね」「お利口だね」「上手だね」・・・

私自身、「すごいね〜!」と言ったあと、「ん?誰にとってすごいんだ?」とか、「上手上手〜!」と言ったけど、「上手にできないと褒められない」と思って欲しくないという思いを持っていました。

無条件の自己肯定感を育むために、もっと有効なほめ方があります。

「すごい」「えらい」を言ってはダメというわけではありません。

ただ、子どもの無条件の自己肯定感を育むために、「もっと効果的な褒め方がある」と本書では述べられています。

ほめ方3つのポイント

1)成果よりも、プロセス(努力・姿勢・やり方)をほめる

〈子どもがお手伝いをしてくれたとき〉
✕ さすがお兄ちゃんだね!
〇 一緒にやったら早く終わったね!

〈お友達に優しくできたとき〉
✕ 優しい子だね
〇 おもちゃを貸してあげたらお友達が笑顔になったね

2)もっと具体的にほめる

たとえば上司に「いいね!」と言われるのと、「細かいところまで注意を払った様子がよくうかがえる資料で、とてもわかりやすかったよ」と言われるのでは、どちらが自分の長所に目がいくでしょうか。
具体的なフィードバックをもらった場合のほうが、次のパフォーマンスに向けてモチベーションが自然と上がります。

考えてみれば私も、料理をつくったとき、「美味しい」とだけ言われるより、「〇〇に味がしみていて美味しいよ」とか「(切ってある具材の)サイズ感が絶妙だね!」とか言ってもらった方が嬉しいです。

子どもへの声かけの例としては、

〈組み立てたレゴを持ってきたとき〉
✕ 「上手にできたね」
〇 「たくさんの色を組み合わせたら、カラフルになったね!」
〇 「ここには違う色を使ってみたんだね」

〈発表会などがうまくいったとき〉
✕ 「すごいよかったよ!」
〇 「〇〇のところがダイナミックで、引き込まれたよ」

3)もっと質問する

「どういうものをつくったのか教えてくれる?」など、会話のキャッチボールができるような自由回答形式の質問をしましょう。
さらに最上級形容詞(もっとも、いちばん)を使って自由回答式の質問をするのも情報を引き出すのにとても有効的です。

夫に「子どもと公園に行ってきたよ」と伝えたときに、「子どもちゃん、楽しそうに遊んでた?」と聞かれるよりも、「どんな遊具で遊んだの?」とか「何にいちばん反応してた?」とか聞かれたほうが、私たちに興味をもってくれてるように感じて、より嬉しいです。

「すごいね」「えらいね」「上手だね」をやめてみて

「すごいね!」「上手だね!」と言わないようにしようとすると、無意識に子どもの気持ちの変化をじっくり観察している自分に気が付きます。

表情や動きをよく見ていないと、具体的に褒められないし、気持ちの変化に気がつけない。

ほめ言葉の選び方そのものよりも、「親が見てくれている」、「共感しようとしてくれている」という安心感が、結果として自己肯定感をはぐくむことにつながっていくのかもと感じています。

本書の中では、今回紹介した以外にも、たくさんの声かけの例が掲載されています。

ほめ方・叱り方に限らず、子どもへの声かけ全般のバリエーションを増やしたい方に、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

【モンテッソーリ教育・レッジョエミリア教育を知り尽くしたオックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つほめ方叱り方】https://www.amazon.co.jp/dp/B086L8ZRRH/ref=cm_sw_r_cp_awdb_9DAP85PBB9JJ56SVQ3YN

Kindle Unlimitedで読めます!!

/////関連/////〈育休中の出会いー1-〉
【嫌なこと100個書き出して見つけた私らしさ】の記事はコチラから⇓
https://note.com/ajiwau_kosodate/n/nf4f6000d77e3


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