旅ランと選挙カー。
先週、所用があって地方に一泊旅行してきました。
私は知らない土地に泊まりがけで行く時、
必ずランニングウェアとシューズを一式
持って行きます。5年前からジョギング習慣が
あり、走れないと調子が狂うのもありますが、
何より旅先で走るのが凄く楽しいので、ランニンググッズ一式は旅の必須アイテムになっています。
旅ランは、知らない土地で初めて見る景色を見ながら走るのが楽しくて、普段より長い距離を走っても全然疲れを感じません。自然が多い地域だと、吸い込む空気も美味しくて、本当に清々しく楽しい気分になります。
走りながら
「おぉ！キンチョールの看板がある！！」
「この畑は何を育てているのかな」
「この鳥、何ていう鳥なんだろ」
と珍しい物や不思議なモノを見つけては、いろいろ
考えるのもまた楽しくて、旅ランはすっかり
旅の楽しみの一つになりました。
選挙期間中の旅ラン、浮いた存在
先週は、衆議院の選挙運動期間真っただ中。
新幹線の駅を出た時から、選挙カーから
「◯山一郎（偽名）でごさいます！！」とうぐいす嬢の声がマイク越しに聞こえて来ます。
私が住む関東某エリアは、ノー選挙カーの
方針なのか、今回の選挙運動期間中、一度も
選挙カーを見たことはなく、うぐいす嬢の声を
聞いたこともなく、とても静かでした。
「地域によって選挙運動のやり方が違うんだなぁ、
静かな所に住んでて良かった」と思いながら
宿泊先に向かいました。
翌朝、お楽しみの旅ランへ。シャワーを
浴びる必要があるので、チェックアウトの11時
には浴びて出られるよう、8時過ぎにホテルを
出ました。
コースはいつも適当で、なだらかで景色のいい方向に向かって走ります。市街地ですが所々に綺麗な小川がある素敵な場所でした。「小川の水が綺麗だなー」と思って走っていましたが、ふと走っているのが自分だけだという事に気付きました。私以外、
走っている人は本当に誰もいない。
私はそのエリアでかなり浮いた存在でした。
ランニングの格好で走っている人が珍しいのか、
すれ違う地元の方々が少し驚いた表情で私を
見ていました。東京や私の住むエリアは、どんな時間帯でも走っている人をよく見かけますが、地元の方の表情から「街中を走る人は珍しい」というのが伝わって来て、少し恥ずかしくなりました。
そんな時、後方から「⬜︎谷二郎（偽名）でございます、みなさまおはようございます！」とうぐいす嬢の爽やかな声が。ゆっくり走る選挙カーはだんだん
私に近づき、伴走しているような状況になりました。ただでさえ浮いた存在なのに、選挙カーと伴走
なんて、もう更に恥ずかしくなって選挙カーを見ないようにしました。イヤホンのボリュームをMAX
にしてたので良く聞こえなかったのですが、
選挙カーのうぐいす嬢が、走る私に向かってマイク越しに「ご苦労さまでございます！」と声をかけて下さったと思います。もう恥ずかしくて顔が真っ赤
になり、トップスピードでホテルに逃げ帰りました。
選挙カーと伴走なんて初めてです。ご声援ありがと
うございます。でも何か凄く恥ずかしかった。
一生忘れられない旅ランになりました。
今回の旅ラン、地域によってはランナーは
浮いた存在になる事、選挙カーは本当に地域密着型なのだと知りました。旅ランは、いろんな経験が出来るのでオススメです。
候補者の◯山一郎さん（偽名）、⬜︎谷二郎さん
（偽名）、結果どうなったのかしら。
確かめてみようかな。