鍼(はり) 灸(きゅう)について
note の『 今日のあなたに 』というお勧めに
体調不良で、
長年 苦しまれている方々を見受ける。
そんな方々に、
すこしでも正確な情報を得て頂ければと思い
書きました。
💡鍼( はり )灸( きゅう )について
実は、鍼 と 灸 は本来別々の治療法なのです。
鍼は、熱いインドを起源とし
灸は、寒いチベットを起源とする
別々の治療法が、
中国で融合、発展したと言われています。
💡東洋思想
中医学を含む東洋思想というものは、
哲学的な側面をも持ち、
心と身体、そして自然や宇宙との一体感をも
体系化していきます。
なんだか妖しい展開になって来ましたが、
お許しください。
東洋思想とは、
そうした混沌とした部分を持ち合わせた
総合的な思想なのです。
💡ウォーレン・バフェットの健康観
ウォーレン・バフェットの言葉に、
【 もし あなたが 車を一台持っていて、
一生その車にしか 乗れないとしよう。
当然 あなたは その車を大切に扱うだろう。
必要以上にオイルを交換したり、
慎重な運転を心がけたりするはずだ。
ここで考えて欲しいのは、
あなたが、一生に1つの心と
1つの体しか 持てないということだ。 】
💡私はピアノ
世界的富豪は、
自分の身体を 車 に喩( たと )えましたが、
私達の身体は、
もっとデリケートな 楽器 のようなもの。
たとえばピアノは、
なにもしない状態であっても
温度や湿度で 音程が乱れてしまいます。
そのために、頻繁に調律師の方に
整えてもらわなくては成りません。
私達人間も、
日々の気候変化や 対人関係でのストレスと
心身への影響を避けることは出来ません。
💡繊細なピアノは、ハンマーでは直せません
鍼 や 灸 にも 日本式 と 中国式 が有ります。
同じく 漢方薬 にも、
和漢薬 と 中医学の漢方薬とが有ります。
鍼灸にも、日本式 と 中国式が 有ります。
いずれも、江戸時代の長い鎖国により
日本独自の発展をしたと言われています。
繊細な鍼を打つための鍼管( しんかん )も、
日本の鍼の特徴と言えます。
このように繊細な日本人の身体には、
繊細な治療を心掛ける必要が有ります。
💡治療は調律
ピアノの調律に、基準となる音階があるように
人の身体にも、それなりの基準があります。
ここではあえて、
健康な状態を【 ゼロ 】とした場合、
エネルギー( 気 )が旺盛すぎる状態を【 正 】
エネルギーが不足している状態を
【 負 】とし、
鍼を使った治療は、
エネルギーを抑える【 引き算 】
灸を使った治療は、
エネルギーを加える【 足し算 】とします。
先に それぞれが、独自の治療方と言ったのを
思いだして下さい。
お灸 も 鍼 も、それぞれに
補( ほ )法も有れば瀉( しゃ )法も有るのです。
💡お灸は、熱ければ効く?
もちろん一概には言えませんが、
あつい灸は、
僕自身は好ましくないと思っています。
お灸は【 補法 】なので、足し算の治療法。
あつい灸は【 瀉法 】
引き算の治療法と成りがちです。
専門家ではなく、
ご自身で 自分の身体に灸する場合は、
市販の せんねん灸 や
昔ながらの艾( もぐさ )を使うのであれば、
脱脂綿 や 和紙 を濡らした上にすえるお灸が
好ましいのではないかと思います。