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累計17万日分のデータ分析で分かった勝率8割の株式投資法(5)

今回も引き続き、TOPIXコア30の個別銘柄について分析したい。

1.勝率8割は不変?

面白いのは、必ずしも株価自体は上昇していない銘柄も、勝率80%前後、平均上昇率1%前後に収まっている点だ。ひょっとするとTOPIXコア30の銘柄だけでなく、わりと普遍的な指標なのかもしれない。

2.武田薬品工業の憂鬱

例えば武田薬品工業(4502)は、実は今回のデータが確認できた2000年1月が4650円、2024年7月12日が4298円で、株価が下がってしまっている。ちなみに2000年1月の日経平均は1万9000円、現在は史上最高値の4万2000円と倍以上になっているのに、この体たらくである。10年以上の株主としては腹立たしい限りだが…。

そんな武田薬品工業も、勝率だけで言えば82.3%と、そこまで悪くない。ただ上昇率は0.8%だから、やはり株価自体が上昇していない銘柄は、あまり今回の投資法では期待できなさそうだ。

3.動かないソフトバンク


ソフトバンク(9434)はデータがあった2018年12月が1282円、2024年7月12日が2048円だった。株価自体は50%超上がっており、勝率は1位の84.1%。にもかかわらず、上昇率は最下位の0.6%である。どういうことだろうか。

これはおそらく、日中の変動幅が小さいという事なのだろう。つまり、前日終値より高値は高確率で上がるが、上昇幅は平均的に極めて小さい。場合によっては0.1%など、ほとんど上がらないことも考えられる。これも今回の投資法には不向きといえそうだ。

次回はここまでを総括したい。

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