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連載やさぐれエッセイ-Deserve-

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小説家になりたくて何度もチャレンジして撃沈。構成能力ゼロに気づき、50歳から死ぬまでやさぐれエッセイ書きつづけることに決めた。カナダ在住
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記事一覧

やさぐれエッセイ-Deserve -ハグなき昭和

やさぐれエッセイ-Deserve -ハグなき昭和

さいきんTwitterで、自分も悩んだ体験のある『不登校』についてある人とやりとりしてたら

子どもの感じる『不安』と『スキンシップ』の関係について思うところあったよね

ひとことで言うと

わたしは物心ついたときから、50才になるつい最近までずっと

『不安』に悩んできた

生きてる=不安

なにが、どうして

どういう理由で

じゃなくて生きてることじたい『不安』

生きる=不安

だったから

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やさぐれエッセイ-Deserve-ハマる国

やさぐれエッセイ-Deserve-ハマる国

-27℃の朝

2021年さいごの日

大晦日はお休みもらって、朝からJJデイケアに預けてひとりスタバ

ありがたいことに復職した12月から、月ー金10:00〜18:00シフトで仕事させてもらえることになった

このスケジュールだと週末もお休みで子どもとずっといられるのけど、じつは自分の時間がほぼとれない

お酒飲まないから夜出かけないし、そうなると息子預けて、朝に友人とゆっくりお茶するのが唯一の

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やさぐれエッセイ-Deserve-『満月に吠える50才』

やさぐれエッセイ-Deserve-『満月に吠える50才』

月曜の4:30amに目がさめた

寝るまえ生理痛止めにのんだ飲んだペインキラーがきれたのと、満月のせいだ

いつもベッドでJJと体をくっつけあって寝てるので、しばらくすると私がいないのに気づき、息子も5:00起き

寒いリビングで5歳児を抱っこしたままTVをみる

窓の外は真っ暗、月も凍りつく-12℃

2時間ほどいっしょに映画を見ているあいだ、ネットでNPOを検索。JJの歯科手術代を援助てもらえ

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やさぐれエッセイ-Deserve-ダメもとの奇跡

やさぐれエッセイ-Deserve-ダメもとの奇跡

1:42pm

ワクチン予約の電話が鳴りやまないコールセンター

フロア全体で忙しく対応している中、ひとり回線をホールドにした

アリッサからのメールを読んだ瞬間、涙があふれてきて思わなかったその場に立ちつくす

事の始まりはお昼前、

予約電話をとってる最中に携帯に着信。めずらしく元職場の人事担当ショーン

こちらから問い合わせるのが普通で、彼からの電話はめずらしい。ブレイク中にかけ直すと2コー

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やさぐれエッセイ-Deserve-2016年の奇跡

やさぐれエッセイ-Deserve-2016年の奇跡

JJが5才になった。

カナダで28才のとき夫と結婚

日本からきた家族に祝ってもらい幸せだったあの頃。

そこからまさかキャリア10年の不妊女子になるとは夢にも思わない

高額でストレスフルな不妊治療、夫もやさぐれてギャンブルにハマり、ついには親戚と裁判沙汰にまきこまれ、その間もずっと夫婦でレストラン経営。

家族も友人もいない外国で、ひとりこの何重苦に耐えるうち精神を病み、発作的に大量のペイン

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連載やさぐれエッセイ-Deserve-思わずポロリ

連載やさぐれエッセイ-Deserve-思わずポロリ

今朝も4歳の次男JJとデイケアに登園

コロナ禍で親は中に入れないので、園長のインド系女性ナヴィが玄関で子どもたちを出迎える

いつもは最低限のあいさつだけなのに、今日はめずらしく顔を合わせるなり話しかけてきた

『いまちょうどアナタからのメールよみおわったところよ!読んでて胸がいっぱいになった。ああいう言葉もらえると励みになるのよね〜』

いつもはムスっとした表情の彼女。見るとマスクの上のキラキ

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連載やさぐれエッセイ-Deserve-復職への道

連載やさぐれエッセイ-Deserve-復職への道

9:40am  フードコートのテーブル席から立ちあがり、空港の役所にむかって歩く

コロナ禍で、窓口手続きが完全予約制になった

会社から復職のお達しがあったのが1ヶ月前      IDを再発行してもらうためこの役所を訪れた

『必要書類がそろっていない』という理由で申請は却下。すぐ言われた書類をそろえて1週間後に予約

2回目の申請では『別の○○の書類も必要』と言われ、まさかの却下。そのあとひと

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連載やさぐれエッセイ-Deserve-復職しちゃうかも

連載やさぐれエッセイ-Deserve-復職しちゃうかも

次男JJを療育に送った足で、ひさびさ空港にきました

パーキングに停めてコーヒーでも飲もうと歩いてたら、向こうから見覚えのあるカナダ人女性が歩いてくる

『アレ?!みゆま?!きょうから仕事?トレーニング?』

『これから空港の役所にID申請に行くんだけど、ぶじ許可されれば夕方から仕事なの』

『アナタに会えてうれしいわ!ウェルカムバック!』

ハグせんばかりの笑顔で手をふって去っていった

だ、誰

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連載やさぐれエッセイ-Deserve-拒否って腹痛

連載やさぐれエッセイ-Deserve-拒否って腹痛

連載小説スタート!

はりきった翌日に生理はじまり、いきなり頓挫

しかも連載小説っていってるけど長文書けないんだから、これから書くのエッセイじゃん、と後で気づく

事後修正の連続。

オレの人生そんな感じや

きのうから生理痛がひどく1日でペインキラー6錠、鉄剤2錠のんだ。それでもいたくて寝る直前にものむ。それでもペインフルで目が覚め、起きてトースト食べてまた痛み止め1と鉄剤2。

すごい薬のミ

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連載小説-Deserve-両極フェチ人生-

連載小説-Deserve-両極フェチ人生-

昔から『ふりきっちゃってる』人とか作品が大好き

昔ハマってた海外のロックバンド

ビジュアル的に必ず中性的なブロンドと、黒髪の長身マッチョタイプがいるんだけど、その両方が好きで

その2人の間をとるフツーっぽいというか親しみのあるメンバーは全く興味がなかった

ブロンドと黒髪

女性的なボーカルも長身のドラムもすき

白と黒がいい

中学生時代

みんながクラスの男子の誰だれがいい、とか言いだし

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連載小説-Deserve-って何なんだよ

連載小説-Deserve-って何なんだよ

みゆま4:50って誰だよ。

『連載』って何だよ。

どういう事?

これまで何度もちゃんと小説書こうと思って50になった

人生で何度もコンテストに応募してみよう、と思って成せなかった。

コロナ中にnoteで『小説家チャレンジ』もはじめてみたけどやっぱり続かなかった。

アタシには書き始めて続かなくてきえていった『未完の大作』がいくつもある。

小説家になりたくて生きてきたけど『長編を脳内で構

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連載小説-Deserve-プロローグ

連載小説-Deserve-プロローグ

ハッと目が覚める。ブラインドの外は真っ暗。傍らの携帯を手にとるとまだ4:50だった。

とつぜん脳裏に『Deserve〜デザーヴ』というタイトルがおりてきた。

2021年11月19日。みゆま50歳

早朝のカナダでいきなり小説がスタートした。

すでにはじまった小説を書いていくことになったらしい。構想も構成も依頼もなく勝手にはじまる連載。

あとは書くだけ。

ベッドからでて歯をみがき、家族がま

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